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開高健からの手紙

自分の心以上に危機をはらむものはないですね。人間の心っていうのは、いつ、何を企むかわからない。自分の心という問題が最大の危機でしょうな、人間にとっては。
 
作家、開高健が、判るようで判らない不思議なことを言う。キャプションには1982年とあった。ドキュメント20min.「戦争の魅惑 開高健からの手紙」(NHK総合、1/19 0時)から。
 
開高が家族や知人などに宛てた手紙がいくつか紹介されていた。従軍取材先のベトナムからの手紙に、平和のための戦争とは? 自由になるための死とは? と問いが記されていた。
 
開高健の作品で、最初に読んだのは「夏の闇」だった。1980年、高3の年に、親しい友人にすすめられて手に取った。以来、学生時代のあいだに割と集中して何冊か読んだ。
 
選挙が近付き、安全保障のことが活発に議論されている今、また開高健を読んでみてもいいかもしれないと思う。
 
ベトナム戦記愛読書十選 (2)(いずれもサイト内)。開高健(1930-1989)

電源ジャック、MB-B503E

電源プラグ(とジャック)の接触不良は、ハタガネで締め付けて解消した話を少し前に書いた。それから一か月、大体は調子良かったのだが、何かの拍子に弛むのかずれるのか、通電しなくなっていることがあった。
 
根本的な解決を図るべく裏蓋を開けた。電源ジャックの辺りをテスターで探って通電の状況を確認。どうやらジャックの内部がいかれているようだった。その端子はコネクタを介して回路に接続されるタイプではなく、基板に直に付けられている。ハンダ付けは、見えているだけでも5か所ある。もし新しいジャックを入手できたとしても、交換作業、特に取り外しは難航するだろう。
 
さあて、どうする。電源ケーブルの途中にある箱(AC/DCアダプタ)は、100V側は抜き差しできるようになっている。ならば、1)PCに挿す電源プラグを外し、剥き出しにした電線を基板上の+/-へハンダ付けしてしまう手もありか。2)いやいや、直にハンダ付けするのではなく、せめて、ネジ式のターミナルプロックを途中に入れる。3)やはりジャックとプラグによる接続が使いやすいのではないか。
 
そんなことをあれこれ考えながら、部品など色々と入っている袋をかき回した。まず最初にターミナルブロックを見付けた。よしこれにしよう、と思いかけたが、続いてジャックが見付かり、プラグも出て来た。サイズは2.1mmで揃っている。このペアを使うことにした。
 
元々付いているプラグをちょん切って新たなプラグへ付け替える。そこへジャックを挿してみて、テスターで電圧を確認。ジャックに数センチのリード線を2本繋ぎ、それを基板のプラスとマイナス各極へハンダ付け。旧ジャックはそのままにしておく。
 
そして、裏蓋を閉め、新たなジャックを外に引き出す。そこへ電源を挿す。通電を示すランプが点いた。上手く行った。ただし、荒療治の結果、新ジャックは本体の外にぶらりと飛び出している。見栄えはたいへん悪い。が、ディスプレイ(上蓋)を閉じたまま机下のラックに置き放しなので普段は見ることもない。
 
不要になったハタガネは、本来の用途である、木工で使うことにしよう。
 
MB-B503E(サイト内)。MJ-40MP-121Mターミナルブロック|秋月電子通商

真髄を掴み取る

理屈にもいい理屈がある
 
日本画家、小倉遊亀がそう言う。おとなのEテレタイムマシン、土曜美の朝「日本画家 小倉遊亀」(NHK-Eテレ、1/13 22:45)から。元は、1994/2/5放送。
 
創作において、理論や頭で考えたこと、つまり理屈、を否定するのではなく、それは対象の真実を捉えるための道しるべとなるべきだ、と説いているのだろう。紅梅の赤い色について語る場面があった。闇雲に眺めるのではなく、なぜその色が美しいのかという道理を追求せよと言っているように聞こえた。
 
同じ1秒を、2秒にも3秒にも見ることができるという働きがある
 
これは、安野光雅の言葉。同じく、おとなのEテレタイムマシン。訪問インタビュー「安野光雅」(4)絵の道ひとすじ一直線(NHK-Eテレ、1/17 22:00)から。元々1984/8/2に放送されたもの。
 
本シリーズの(1)旅のスケッチ 函館、(2)北海道・大沼、(3)空想工房の日々、では割と遠近法など理論の話が多いように思った。続くこの第4回で、カメレオンや天井の蝿の視点から、新たな物の見方について話は展開して行く。同じものを観ているのに、時間の伸び縮みを感じられる、そのことにこそ絵描きや作家の「存在意義」があるのでは、と。
 
対象の本質を掴み取り、必然性を探り当てようとする深い洞察、とでも言えばいいのだろうか。お二人の絵を描く際の本質的な姿勢を見る思いがして、しばし考えに耽った。
 
美の幾何学(サイト内)。小倉遊亀(1895-2000)、安野光雅(1926-2020)

不破哲三氏死去

え、と驚く一本があった。産経新聞の社説が、日本共産党の不破哲三元委員長が亡くなったことを採り上げている。この一週間、在京六紙の社説は、首相が衆院解散を伝達、立民と公明が中道新党、日韓首脳会談、など各紙が揃って書いて賑わった。そんな中、今回は、産経新聞のこの一本を読み解いてみよう。その社説のタイトルは、「不破哲三氏死去 時代を見ぬ革命家だった」(1/13付け)。
 
産経新聞のこの社説には、同紙の右派保守としての鮮明な編集方針と、日本共産党に対する長年の批判的スタンスが強く反映されている。これは、一政党指導者への、単なる、追悼文ではない。
 
産経新聞は、皇室を日本の伝統・文化の中心として極めて重視する論陣を張っている。この社説内で不破氏による綱領改定を「戦術的擬態」「憲法秩序への挑戦」と厳しく批判している中には、共産党がかつて掲げた「君主制の廃止」という本音を見逃さないという、同紙の強い警戒感を見て取れる。
 
不破氏は、長年に渡り、日本共産党の知の巨人として君臨し、同党の路線の決定権を握って来た。産経新聞は、その不破氏の死を単なる個人の死去ではなく、戦後共産党の一時代を築いた象徴の終焉と捉えている。同紙にとって、保守主義の対極にある共産主義の象徴を総括することは、自らの言論のアイデンティティを確認する作業でもある。
 
産経新聞は、防衛力の強化や日米同盟の堅持を強く支持する。社説の中で、不破氏が「中国の脅威」に対処するための現実的な防衛政策転換を行わなかったと非難するのは、日本の安全保障環境が悪化する中で、共産党を、現実を直視できない存在と見なしているからだ。
 
産経新聞の読者は、共産主義や左派勢力の動向に対して厳しい監視の目を向ける保守的な層が多くを占めている。他紙が不破氏の功績を淡々と報じる一方で、あえて「時代を見ぬ革命家」と断じる辛辣な評価を掲載することは、読者の期待に応え、保守メディアとしての存在感を示す狙いがある。
 
という具合に、産経新聞は、不破氏を日本の伝統的秩序を脅かす思想の象徴と位置付け、もはやその思想が時代に適合していないと強く主張している。そうすることによって、共産主義の時代の終わりを宣言し、同紙の読者層である保守層の価値観を代弁する。右寄り高市政権への高い支持率や、隣国の脅威による安保意識の高まりという今の日本の空気が、同紙にこの社説を書く勇気を与えたに違いない。
 
しかし、どんなものだろうか。訃報に接して、「時代に取り残された」と書く姿勢は、言論機関としての品位に欠ける。その言説は、死者への礼節を欠いた不当なバッシングだし、同時に、右傾化する日本社会を象徴する不寛容さの表れだ。
 
とても危険なニオいがする。
 

HDMIケーブル、MB-B503E

Arch Linuxを載せたMB-B503E(マウスコンピューター製)をメインで使うようになり、これに、当家に一台だけある外部ディスプレイ(LG製E2240V)を繋ぐことにした。
 
このディスプレイ、Windows機で使っていた頃にも画面が消えることが、時々、あった。今回のMB-B503Eの場合には明らかにその頻度が上がった。消えるのは1秒かそれ以下の短い時間なのだが、それが数秒おきに連発するようになった。動画を観ている際などにその症状が出るとイライラする。
 
おそらくHDMIケーブル(のプラグ)に問題があり接触不良を起こしているのだろう。症状が頻発するようになって、なんとかしようと考えた。接点活性剤を試してみるか、などと。
 
たまたま、ダイソーに行った折に、HDMIケーブルが300円であったので買って来た。プレミアムHDMIケーブル、1.5mスリムケーブル、4K/60Hz、とパッケージにある。QRコードが添えられており、アクセスしてみると、HDMI.orgのサイトで認証を受けていることが判る。
 
新しいケーブルに替えてみると問題は、あっさり解消した。ディスプレイE2240Vは2010年製。規格はフルHDMI(1920x1080)。4K対応のプレミアムケーブルで支障ないようだ。いわゆるアッパーコンパチブル(upper compatible)というやつだな。
 

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