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キーワード「戦争」の検索結果は以下のとおりです。

狂気の11月戦争

オウム真理教は、疑似国家を目指していたと言っていいと思います

国内でのクーデターを企てていた。と、意外な人物がコメントした。北村滋氏だ。NHKスペシャル「オウム真理教 狂気の“11月戦争”」(3/20)から。

その人は、安倍政権時に特定秘密保護法などの策定に携わった。それでその名前を覚えている。内閣情報官などの要職にあった方だ。その頃から十数年前遡った1995年3月、地下鉄サリン事件当時は、警察庁の警備局外事課理事官で、「オウム関連の情報を収集」に関与していたことをこの番組で知った。

同じ日、19時のニュースでもそのクーデター計画を採り上げていた。ここでインタビューに応えていたのは、「警察庁」のその人ではなく、当時「警視庁」トップとして捜査指揮した井上幸彦元警視総監だった。

捜査対象のその宗教団体は、事件の何年か前の衆院選に多くの候補を擁立していた。正しいやり方で政治への進出を狙っていたわけだ。その一方でパソコンを売ってもいた。日本橋駅の階段を出た辺りでパソコン帽子を被ったお兄さんがビラを配っていたことを覚えている。いったいどういう組織なんだ、と思ったものだ。が、まさか化学テロで我が国の政権を転覆させようとしていたなんて・・・。

あれから○○年、25年3月官邸官僚(いずれもサイト内)。NHKスペシャル「オウム真理教 狂気の“11月戦争”」(NHK総合、3/20 21:30)、NHKニュース7▽地下鉄サリン事件30年 今も続く苦しみ、オウム国家転覆“11月戦争”計画(NHK総合、3/20 19:00)

あれから○○年、25年3月

この一週間、在京六紙の社説を見ていると、あれから何年という話題が多い。地下鉄サリン事件や東京大空襲など。前の週には大震災のこともあった。

各紙の社説タイトルから引用して並べてみよう。

●東日本大震災14年
「問われる復興のあるべき姿」(読3/11)、「教訓を次に生かす決意を 早期避難が津波防災の鉄則だ」(産3/11)、「東北の復興に今こそ目を向けよう」(経3/11)、「命守るつながり深めたい」(毎3/11)、「原発災害の忘却にあらがう」(朝3/11)、「原発回帰を回避せよ」(東3/11)、「原発止める、故郷への責任」(東3/12)

●地下鉄サリン事件30年
「次世代に惨禍を語り継げ 後継団体の逃げ得は許されぬ」(産3/20)、「教訓共有し、語り継ぐ大切さ」(朝3/20)、「教訓と向き合い続けたい」(毎3/20)、「サリン事件が問う教訓はいまも重い」(経3/21)、「第二のオウム生まぬために」(読3/21)、「陰謀論に勝る理性こそ」(東3/20)

●東京大空襲80年
「空襲被害者救済 戦後80年、法整備急げ」(東3/19)「放置された空襲被害 救済へ政治が決断する時」(毎3/9)、「惨禍の記憶を語り継ぎたい」(読3/9)、「地上の犠牲、無念を心に刻め」(朝3/17)、「惨禍許さぬ誓いと対策を」(産3/9)

●その他
「新型コロナ5年を教訓に平時から備えを」(経3/17)、「ベトナム戦争終結50年 うそを暴く報道の気概」(東3/21)

あれから○○年。キーワードは、名詞なら「記憶」「教訓」、動詞なら「語り継ぐ」と「備える」と言ったところだろうか。

さて、3/17週の六紙社説は、そのほかに、学術会議改組、N党立花氏襲われる、東電旧経営陣が無罪に、ガザ戦闘再開、公示地価の上昇、ウクライナ部分停戦、兵庫第三者委が斎藤知事のパワハラを認定、自民党の商品券配布問題、日産の経営刷新、日中韓外相会談、などを話題にした。

六紙社説(サイト内)

「ナベツネ死す」

火曜日だったか、職場で作業している際、「ナベツネ死す」という大きな文字が目に飛び込んで来た。何かを包んでいた古新聞の大見出しだった。よく見ると敬称の「さん」が極小さく添えられている。2024年12月20日付け日刊スポーツの第1面。

渡辺恒雄さん死去 読売グループ本社主筆。昨年12月そのニュースに触れ、在京六紙、特に読売、の社説はどんなことを書くのだろうか、と数日、タイトルを注視した。が、六紙いずれも社説でその死を採り上げなかった。

今回、古新聞の大見出しを見て、あらためて「渡辺恒雄 死去 社説」とGoogleで尋ねた。その結果、社説が一つヒット。それは北海道新聞。やはり在京六紙の社説は見当たらない。

北海道新聞の社説「渡辺恒雄氏死去 権力と新聞問われた距離」(2024/12/20)。「政界に隠然たる影響力を及ぼし続け、新聞人としてのあり方に批判があった」、その人の訃報に接し「ジャーナリズムのあるべき姿について改めて考えさせられる」とある。

北海道新聞が「隠然たる」なんて表現を使って社説で意見するのに、在京六紙とりわけ左派系3紙が黙っているはずない。故人の名と紙名で、六紙各々について検索。すると、

「毀誉褒貶相半ばする稀有な新聞人だった」(日経)、「政治との距離の近さには常に批判もつきまとった」(東京)、「政界のフィクサー」「球界も牛耳った」(朝日)、読売本社ビル用地の国からの払い下げでは「政府との交渉に渡辺氏が大きく関わったとされる」(産経)。そして、「独裁」「傲慢」「尊大で、しかしどこか愛嬌」(毎日)

と、あたかも社説かと思わせる文言が普通の記事にあった。2024年12月20日前後に各紙いずれも複数の一般記事で故人について書いていたことをwebで確認した。

読売は、訃報記事「『終生一記者』貫く…渡辺恒雄主筆死去、提言報道や戦争責任追及を主導」(2024/12/19 13:53)を掲載した。ここでも、「中曽根内閣では、首相のブレーン的存在」とか、ポピュリズムの台頭を抑えるには「活字文化の維持こそが欠かせない、との信念は揺るぎなかった」とか、社説「的」な表現が散見された。誉・褒の話ばかりで、毀・貶は登場しない点も社説「的」だ。

社の直接的な意見は、通常、社説に書く。それでは紙数が足りなかったのだろうか。各紙とも、社説ではなく、複数の一般記事で意見を展開した。それ程までに、この人の死は、読売はもちろん大手紙各社にとって重大事だったのだろう。

さて、3/10週の六紙社説は、東日本大震災14年、兵庫知事の疑惑認定、自民党大会、核禁条約会議、春闘集中回答、中国全人代閉幕、ウクライナ停戦案、トランプ関税への備え、首相10万円商品券配布、G7外相会合、などを話題にした。

六紙社説、渡辺恒雄(いずれもサイト内)。渡辺恒雄(1926-2024)

日本海海戦

  • 2025/03/15 05:52
  • カテゴリー:読み物

かならずしも全土がロシア領にならないにしても、最小限に考えて対馬島と艦隊基地の佐世保はロシアの租借地になり、そして北海道全土と千島列島はロシア領になるであろう

もし、日露戦争に負けていたらそんなことになっていた。当時の国際政治の慣例から見て確度の高い話だとか。引用は、司馬遼太郎著「坂の上の雲」第8巻(文春文庫、1999年、新装版)から(p93)。

実際、日本は、ロシアに勝ち、領土を奪われることはなかった。しかし、勝つには勝ったのだが、敵が自爆したようなところがあって、「際どい勝利を拾」った、とドラマ「坂の上の雲」の最終回で語られた(3/9、再放送)。

その回では、司令長官の東郷平八郎が、連合艦隊解散ノ辞を読み上げる印象的なシーンがある。勝って兜の緒を締めよと戒める。が、そうはならない。負けたロシア(ソ連)が、大いに反省して軍を立て直し、独ソ戦などその後の戦争を優位に進めたのとは大違い。

日本は、日露戦から何も学ばず図に乗るばかり。結局、太平洋戦争で、こてんぱにやられて敗北する。そして、ロシアではない別の国に、北海道どころか、日本列島すべてを占領されることになる。

ところで、東郷平八郎に扮した渡哲也の薩摩弁はかなり本格的だったようだ。鹿児島出身の同僚が、あれは薩摩の人だと思った、と言っていた。

あの戦争と日本人坂の上の雲第6部独ソ戦(いずれもサイト内)。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第26話(終)「日本海海戦(後編)」(NHK総合、3/9 23時)

日米地位協定の真実

  • 2025/03/13 05:56
  • カテゴリー:読み物

日本とジブチが結んだ地位協定では、公務中であれ公務外であれ、ジブチはいっさいの裁判権を持たず、日本側がすべての裁判権を行使することになっています。

そんなことになっているのか。松竹伸幸著「<全条項分析> 日米地位協定の真実」(集英社新書、2021年)から(p161)。

ある人から聞いた話。その人の知人で自衛隊に勤める人が、駐ジブチ隊に配属されていた時期があったと。哨戒機の搭乗員だとか。自衛隊がアフリカ北東部のジブチ共和国に出張っていることは何となく知ってはいたけれど、その話を聞いて、あらためて、自衛隊がジブチに恒常的な基地を置いていることを認識したのだった。

それ以上深くは考えなかった。が、基地を置いているなら地位協定だ。日本とジブチとはそれを結んでいる。自衛隊は、国際法的に見て、軍隊であることは明らかなので当然そうなるということ。この本でそれを知った。

それも、引用部分のように、かなり不平等な内容になっている。日米の地位協定は、日本が今でも敗戦後の占領下にあるような内容になっている。その腹癒せにジブチに、もっと酷い地位協定を押し付けたのだろうか。

日米地位協定の改定検討を進めるには、ジブチとの不平等な地位協定をそのまま放置するわけにはいかないだろう。

地位協定日本は戦争をするのか(いずれもサイト内)

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