エントリー

家へ帰ろう

聞いた話じゃない。この目で見たんだ。

実際に見たことだからこそ、その後の人生に大きく影響した。映画「家へ帰ろう」(スペイン・アルゼンチン、2016年)から。[Filmarks 3.8]

映画の冒頭、皆が楽し気に踊っている。少し古い時代の様子。音楽や風貌からどうやらユダヤ人の集まりのようだ。このシーンが現代とどう繋がっているのか、話が進むにつれ徐々に明らかになって来る。

あ、この主人公のじいさんがユダヤ人か、ふむふむ、ポーランドへ行く、アルゼンチンからマドリードの便で、そこからは鉄道で、なるほど。生まれ故郷に行く、ある男に洋服を渡すために。え、1945年以来70年ぶり。そしてこのセリフ、「ヨーロッパのユダヤ人に、あの時、何があったか知ってるか」。これを聞いて大体の様子が見えた。

少しコメディっぽいところがあって、あまり深刻になり過ぎないよう和らげる効果を果たしている。が、それも、ドイツで乗り換える辺りまで。列車がポーランドへと進む内に、不穏な空気が占め始める。そして、このじいさんが、なぜ遠路遥々この地を訪ねて来たのか明かされつつ、感動の再会へと収斂して行く。

「オール・イズ・ロスト」、そしてこの「家へ帰ろう」と良い映画が続いた。

ABEMA(サイト内)。GYAO

ページ移動

ユーティリティ

« 2024年05月 »

- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

石見相聞歌
2024/05/17 05:49
キダ・タローさん死去
2024/05/16 09:47
浪速のモーツァルト
2024/05/15 06:02
昭和100年式典
2024/05/14 06:00
帰省、24年5月
2024/05/13 06:24
教員の成り手不足
2024/05/12 06:01
フジコ・ヘミングさん死去
2024/05/11 05:55
硫黄鳥島
2024/05/10 06:07
SNS投稿で裁判官罷免
2024/05/09 05:59
国際秩序のこれから
2024/05/08 06:04

Feed