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木工藝

私の作る作品に対して使いにくいとか使えないとかの批評を聞くことがある。が、そもそも使いやすく使うためには作ってはいない。そのためには現代においては工業デザインという概念がある。工藝作品を使うためには使い手にある程度の訓練、素養が必要であり、工業製品の汎用性とは対極にある。

須田賢司著「木工藝-清雅を標に」(里文出版、15年)から(p205)。

休館前の県立図書館でこの本をぱらぱらめくっている際に、小林如泥の伝説に基づくという組立て式五勺枡の写真(p122、図20)が目に留まった。あらためて、市立図書館で借り受けてじっくりと読んだ。平鉋の各部の角度(p166、図68)などもありたいへん興味深い。書名のみならず、一貫して、旧字体の藝が使われている。著者が重要無形文化財保持者(人間国宝)であることを、略歴(p181)で知った。

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