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戦争と宗教

ひと度、戦争が始まってしまうとそれに反対したり抗議したりすることは、ほとんど不可能だ
 
戒能信生氏(日本基督教団千代田教会牧師)のお話。NHKラジオで放送された「宗教は戦争責任をどう考えてきたのか」(8/17)から。今年は戦後80年の年。その企画番組の一つ。
 
国全体の同調圧力、キリスト教に対してはそれだけではなかった。
 
そうでなくてもキリスト教は白い眼で見られたのに、米英との戦争が始まるや、敵性の宗教となってしまった。教会や信徒たちは、身の潔白を証明するかのように戦争へ協力する。戦闘機を陸海軍各々へ3機ずつ献納したほどだ。
 
が、それによって何かが良くなることはなかった。昭和17年、日本基督教団に属するある宗派の牧師ら百名ほどが治安維持法違反の容疑で一斉に検挙され、さらにその教会3百ほどが廃止、解散に追い込まれる。見せしめ的効果は大きく、他の宗派は震え上がった。
 
天皇はキリスト教の神よりも上位にあるとせよ、復活信仰は不可解だから廃せよ、それらを拒めば日本では宗教とは認めない、と文部省の役人から宣告されたりもする。教義の根本が否定され、教団の首脳陣は殉教を覚悟したとも言う。
 
戦争は、単に敵国と戦うことではない。敵との殺し合いとは直接関係なく、自国の中で、ひどいことが起きることを、この番組はあらためて教えてくれた。
 
ラジオと総動員帝国(サイト内)。「宗教の時間」戦後80年2回シリーズ「宗教は戦争責任をどう考えてきたのか」第1回(NHKラジオ第2、8/17 8:30-9:00)宗教はアジア・太平洋戦争にどう関わってきたのか、そして戦後、戦争協力したことにどう向き合ってきたのか【出演 日本基督教団千代田教会牧師 戒能信生さん】

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