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苦熱

  • 2019/05/23 18:49
  • カテゴリー:読み物

今朝、先輩のことを書いた(一つ前参照)。その際あれこれ考えている内に、ある詩が頭をよぎった。ただし、題や作者は判然としない。夏、暑い盛りでも、役人も百姓も働かにゃならない、皆さんたいへんだのぉ、わしゃ、勤めやストレスから解放されてそんな苦労もない、ぼんやり、そういう詩だったような気がするだけだ。唐代の詩、だと思う。闇雲に調べてみたが出て来ない。待てよ、この悠々自適ぶりは、隠者らの雰囲気ではなく、比較的恵まれた生活を送った詩人、あ、そうか、白楽天だな。やはり、詠み人が判ると勝負が早い。すぐに見付けられた。タイトルは「苦熱」。

頭痛汗盈巾
連宵復達晨
不堪逢苦熱
猶頼是閑人
朝客應煩倦
農夫更苦辛
始慚當此日
得作自由身

漢詩は唐突に現れたのではなく前置きがあった。昨夜、芸大の公開講座を聴いたことがきっかけとなり、李白が鳳凰を詠んだ詩を探すことになったのだ。探し当てたそれは「登金陵鳳凰臺」。鳳凰、鳳凰と、三回続けて詠んでいるので記憶に残っていた。きのうから今日にかけて、頭の中の回路が「漢詩」に繋がっている、そんな気がしている内に、また少し何か読んでみよう。まずは、最近の気分に合う白楽天の詩集を図書館で探してみるか。

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