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バッハのパッサカリア

  • 2019/06/16 18:57
  • カテゴリー:音楽

バッハのパッサカリア(Passacaglia in c, BWV582)を初めて聞いたのは、学生時代に観た、映画「ホワイトナイツ/白夜」(米、85年)の中でだった。映画の冒頭、バリシニコフ扮する主人公ロドチェンコが舞台で踊る。その時の音楽が、その曲だった。

曲名を知ったのは、しばらく後のこと。就職して何年か経った頃、ファゴット吹きの友人が欧州土産にと、バッハのオルガン曲が入った CD をくれた。ハイラーの演奏(64年)だった。その中に、その曲が収録されていた。あ、バッハの曲だったのか、映画では電子音楽だった(?)のでオリジナル曲とばかり思っていたけれど、へぇオルガンの曲か、と気付いた次第。その際ついでに調べて、劇中ロドチェンコが踊ったのは、「若者と死」というバレエ作品(台本コクトー、振付けプティ、音楽バッハ)であることも知った。

さらに何年か経って、Lauriala という方が弾くピアノ編曲版が店頭で目に留まり買い求めた。ダルベール編、96年の演奏。その頃、パッサカリアづいていた。奈良のチェロ弾き D6 さんがオケ編曲版を送ってくれたのも、そう時期はずれていない。レスピーギ編、スラトキン指揮 BBC 響の演奏(99年)。著名なオルガン奏者ヴァルヒャの演奏(62年)もちょうどその頃に聴いた。

曲名を知ってから四半世紀、その間、最もよく聴いているのは、おそらく、Lauriala が弾くピアノ版だ。フィンランドのピアニストらしい、名前は何と発音するのだろうか。

# Mikhail Nikolaevitch Baryshnikov (1948-)、Anton Heiller (1923-1979)、Jean Cocteau (1889-1963)、Roland Petit (1924-2011)、Risto Lauriala (1949-)、Eugen D'Albert (1864-1932)、Ottorino Respighi (1879–1936)、Leonard Slatkin (1944-)、Helmut Walcha (1907-1991)

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