使命と魂のリミット
- 2019/09/25 06:52
- カテゴリー:読み物
まず時計を見てから(名乗った)。時間を計るのが習慣になっているのだろう。
ある場面を思い出した。ライセンス契約を結ぶに当たって、社外の法律事務所に相談に出かけたことがある。契約相手が中国企業だったので、その国の法律や事情に詳しい渉外弁護士を起用したのだった。二度ほど相談に乗ってもらっただろうか。毎度、何日か経つと、安くない額の請求書が送られて来る。そこには要した時間と単価の掛け算が記されていた。引用は、東野圭吾著「使命と魂のリミット」(角川文庫、10年)の p303 から。刑事が弁護士を訪ねる。この本、話の筋は、極々シンプル、ストレートで、これまでに読んだ東野作品とは少し違った雰囲気があるように思った。