古い写真の整理を進めている。いつどこで何の機会に撮影されたのか、だいたい判る。記憶力がまだしっかりしている内にこの作業をやって正解だ。が、一部、判別が難しいものがある。例えば、大学オケ時代の舞台写真(遠景)。いつもの本拠地だとバックが同じで紛らわしい。それが少なからずある。1981-84年、いずれかだが年次はすぐに判らない。例えばこれ。昔のフチあり標準サイズ、E 版と言ったか。虫眼鏡で、木管の編成や、演奏しているメンバーを見て、年次や曲を割り出そうとするのだが、なかなか手強い。誰が乗っているのか管のローテーション表でも残っていれば一発で判るだが、それは叶わず、何とか思い出して、あ、これは、自分が4年のときのシベリウスの1番だな、となる。とは言っても、ホルンには前年度に引退した先輩の顔があり、エキストラでお願いしたんだったのかな、と完全には腑に落ちない点もあったりする。
編成が小さい室内楽だったり、オケでも本拠地ではない場合の写真はすぐ判る。事情が特殊なので、当時の手帳など他の資料との照合は容易だ。例えばこれ(部分)。演奏している場所は、大阪のザ・シンフォニーホール。場所もさることながら、この写真は、京大オケとの合同演奏風景なので見間違えることはない。開演前の現地リハの最中。曲はワーグナーのマイスタージンガー前奏曲、木管は倍管編成でやっている。木管後列一番手前がおれ。在学中にこのホールで演奏したのはこの一回きり。1983年のことで、前年に開業したばかりの真新しい会場を使ったのだった。