小さな平屋に暮らす。
- 2019/04/24 06:28
- カテゴリー:工芸・美術
スケールやディテールなどは、緻密に神経質に研ぎ澄ましているわけでもなく、けれども大雑把で無頓着であるわけでもなく、どちらとも言えないようなちょうど”適当”と思える地点を探り、その地点に留まることに注力
山田きみえ編「小さな平屋に暮らす。」(平凡社、17年)から(p26)。素敵な本だ。県立図書館の棚にあるのを見かけて借りて来た。
# 垂木は継がずに出せる定尺4m材(p82)
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2019年04月の記事は以下のとおりです。
スケールやディテールなどは、緻密に神経質に研ぎ澄ましているわけでもなく、けれども大雑把で無頓着であるわけでもなく、どちらとも言えないようなちょうど”適当”と思える地点を探り、その地点に留まることに注力
山田きみえ編「小さな平屋に暮らす。」(平凡社、17年)から(p26)。素敵な本だ。県立図書館の棚にあるのを見かけて借りて来た。
# 垂木は継がずに出せる定尺4m材(p82)
きっとそこには平和な時代の古い機械のような温かい秘密が充ちているに違いない
村上春樹全作品 1979-1989 (5) 短篇集 II(講談社、91年)に収載されいる「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」(81年)から(p26)。先日読んだ「1Q84」は、この短編から派生した作品、と wiki にあったので借りて来て読んでみた。著者は、「その短編をただ長くしただけです」と語ったとか。
木工教室へ通う道々、古今亭志ん朝を聴いた。ビデオに録っておいた「昭和元禄落語心中」全10話を観ながら、聴きたいと思ったのは志ん朝だった。今回、往きは、「芝浜」(79年11月)、帰りは、「居残り佐平次」(78年12月)。歩いて片道45分はかかるので、サゲまで聴くことができる。歩きながらの落語もなかなかいいもんだ。次週のために、唐茄子屋政談か、文七元結、中村仲蔵あたりをスマホに転送しておこう。
# おこわ(おお恐)にかける(=だます)
昨夜、N響が、平尾貴四男の作品を演奏していた。曲名は、交響詩曲「砧」。N響第1910回定期公演Cプログラム(4/19、19時、NHK-FM)にて、山田和樹指揮。聴いてみた。おフランスの香り漂う中、日本的旋律が流れて行く。
この作曲家の作品で、以前から知っている曲がある。50年に作曲された木管五重奏曲。LP レコードで聴いて、いつか演奏しようと楽譜も用意した。その後、同じ音源を CD で買い直しもしたのだが、結局、今に至るまで、何かの機会に演奏するどころか、試しにやってみることもなかった。
その音源は、日本のアウロス五重奏団による62年の録音(キングレコード)。曲目:平尾貴四男「五重奏曲」、間宮芳生「木管五重奏のための三楽章」、入野義朗「パルティータ」より、演奏:アウロス五重奏団、メンバーは、小出信也(Fl)、丸山盛三(Ob)、浜中浩一(Cl)、山田桂三(Hr)、戸沢宗雄(Fg)、収録:62年5月、東京杉並公会堂
平尾貴四男、1907(明治40)年東京生まれ、53年に他界、享年46歳。その経歴は、例えば http://www.medias.ne.jp/~pas/hirao.html などに掲載されている。