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2023年02月の記事は以下のとおりです。

キャロル

「友達に言われたんです。もっと人間に興味を持てと」「進歩してる?」「とても順調に」「何よりね」

このやり取りの時、テレーズはピアノを弾いている。Teddy Wilsonの曲だったと後に語られる。映画「キャロル」(2015年)から。[Filmarks 3.8]

ロックバンド「キャロル」のジョニー大倉に顔が似ている同僚がいた。彼のニックネームは当然のようにジョニーだった。まったく関係のないそんなことを思いながら観始めたのだけれど、丁寧な造りのこの映画に見入ることになった。上質の作品だ。

最後に素晴らしいエンディングが用意されている。テレーズが「オークルーム」にキャロルを訪ねる、セリフのないこのシーンに感銘を受けた。ぐっと来た。

ABEMA(サイト内)。"Easy Living"|YouTube、キャロル (映画)|Wikipedia

バリサクでバッハ

  • 2023/02/02 06:23
  • カテゴリー:音楽

バリトン・サキソフォンによる、バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏を聴いた。思ったほど悪くない。この楽器の太い音が奏効しているようだ。6曲すべてを演ったのは称賛されて良いと思う。お見事。

Johann Sebastian Bach
Suites for Solo Cello BWV 1007-1012
Arranged for Baritone Saxophone by Henk van Twillert
Henk van Twillert (B. Sax)
Recording, August 2000

ファゴットで全曲を演奏した例はあるだろうか。Arthur Weisbergによる演奏(1987年)が手元にあるけれど、これは2番と3番、2曲だけだ。最近では、Bram van Sambeekによる1番の例がある(2021年)。寡聞にして知らないだけで全曲を制覇した立派な演奏があるのかもしれない。

ただ、バリサクにしろファゴットにしろ、繰り返し聴けるものじゃない。申し訳ないけれど風変わりで珍奇な音楽だ。頑張って吹きました、の域を出ない。チェロの名演が少なからずあるのだから素直にそれを楽しもう、言うまでもないことだけれど。

Bach Transcriptionsスカラムーシュ(いずれもサイト内)。Henk Van Twillert, Bach – Cello Suites arr. for Baritone-Saxophone|Discogs、Pierre Fournier(1961年)、Yo-Yo Ma(2018年)

帰還兵はなぜ自殺するのか

  • 2023/02/01 06:25
  • カテゴリー:読み物

私は『午後五時までに丘を占拠せよ』という世界にいる。きみたちは『好きなだけ長く時間をかけよ』という世界にいる

イラン・アフガニスタン戦争から生還した2百万人の兵士の内、毎年250人超が自殺する。なぜ防止策の検討は遅々として進まないのだ、と、米陸軍の高官は、医師や研究者に対して苛立ちを隠さない。デイヴィッド・フィンケル著「帰還兵はなぜ自殺するのか」(亜紀書房、2015年)から(p113)。これも県立図書館で借りた。

読みながら映画「帰郷」(1978年)のことを考えた。高校時代にロードショウで観て強く印象に残っている。アメリカが、自国の兵士やその家族の心身を傷付けてまで遠い国ベトナムで戦う、それにどういう意味があるのだろうか、と思ったものだ。

# 伊集院光とらじおとニュースと▽軽部謙介(TBS、2021/9/2)、帰郷|Wikipedia、クローズアップ現代「イラク派遣 10年の真実」(NHK総合、2014/4/16)

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