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キーワード「ユーミン」の検索結果は以下のとおりです。

ユーミン万歳!

  • 2024/07/17 06:11
  • カテゴリー:音楽

ピアノに触れるとき、必ず指の形が黒鍵を触るような形になる。だから作る曲はたいていE♭かB♭、ときどきA♭。そういうコードたちに共通するのは、どこか曖昧な色合い。これって人生観に似ているのだろうか。

「ユーミン万歳! ~松任谷由実50周年記念ベストアルバム~」(2022年)のブックレットから。DISC 3の歌詞が始まる直前のページに綴られている。

このベストアルバムに「消灯飛行」が入っていることを何かの機会に知った。最寄り図書館のOPACで検索すると、幸い、蔵書されている。すぐ予約。それから待つこと数か月、ようやく順番が回って来た。

聴いてみると、同じ頃の「潮風にちぎれて」も入っている。無性に懐かしい。

ユーミンのアルバム十選(サイト内)。ユーミン万歳!|Wikipedia

水の影

  • 2024/07/05 05:57
  • カテゴリー:音楽

時は川、きのうは岸辺。人は皆ゴンドラに乗り、いつか離れて、思い出に手を振る

ユーミンの「水の影」から。アルバム「時のないホテル」(1980年)に収録。

大学1年の時に初めて聞いた。このリフレインの部分が、時は乾き、と聞こえて、わけが判らなかった覚えがある。四十数年前のこと。

歌詞に、「異国」や「旅人」「ゴンドラ」などが散りばめられているし、のちに、NHKテレビの紀行番組でエンディングに使われていたこともあって、旅情にひたる歌のように思われる向きもあるけれど、これは失恋の曲だ。

失恋、それも自分から断ったのだろう。「とび込めぬ」とあるのでそう判る。「選ばなかったから失う」と唄う「青いエアメイル」と立場は似ている。2つは、ぱっと見、まったく様子は違うけれど、自分はイエスと言えず、断っておきながら、今でも彼のことを忘れられずにいる、と切々と歌う。

「けれどあなたがずっと好きだわ、時の流れに負けない」。「けれど傷付く心を持ち続けたい」、いつか「思い出に手を振る」。

あれは岐路だったんだな(サイト内)。探検ロマン世界遺産|Wikipedia

青春のリグレット

  • 2024/06/12 06:04
  • カテゴリー:音楽

友人とのやり取りの中でユーミンのことが話題になった。「最近頭に浮かんで来るユーミンは青春のリグレット」とある。あらためてこの曲を聴き直してみた。

彼は彼女と一緒になることを本気で夢見たのに、彼女はそれを「はぐらかした」。彼との恋愛の延長線上にある結婚を選ばず、彼女は、別の人と「普通に結婚」する。

それを女の視線から歌っている。「今でもあなただけが青春のリグレット」、別の人を選んだのに、「精一杯愛した」あなたのことが今でも心にある。大いに後悔する。

「普通に結婚」、これはなかなか微妙な表現だ。手放しで惚れた腫れたではなく、かつてよく言った三高とかで結婚相手を選ぶことを意味するのかも。現実的な大人の選択だ。以前ここにも書いたように、ユーミンの唄には時々登場する。「幸せはあなたへの復讐」や「よそゆき顔で」、たぶん「Wanderers」や「心ほどいて」もそうだろう。

現実的な選択で別の人と結婚するものの、心にはあなたがある。「私を許さないで憎んでも覚えてて」、あなたから離れて行った私のことを、許さず憎んでもいい、けれど、忘れず覚えていて。それって、いったい、どういうことだろう。その気持ちは計り知れない。

ユーミン(サイト内)

石見相聞歌

恋人が住む場所であれば、どんなところであっても素晴らしい。他人が何と言おうと最高だ

PCでNHKらじる★らじるにアクセスすると、万葉集の歌を解説していた。それは、柿本人麻呂が詠んだ「石見相聞歌」だった。一首目の長歌、巻2-131。

石見には、良い浦(入り江)はない、良い潟(浅瀬)もない、と他人は見るかもしれないけれど、そんなことはいいんだ、と人麻呂は詠む。風景描写に妹(恋人)を掛けている。現地に置いて来た妹のことを他人は良くは言わないかもしれないが、自分にとっては愛しくてしようがない女だと。

上で引用した解説を聞いて、ユーミンの「夕闇にひとり」に少し通じるものがあるように感じた。その歌は「あの人の噂が聞ける街なら私は流れて行くわ」と始まる。

験なき物を思はずは(サイト内)。こころをよむ「万葉びと、その生と死と」(4)「愛と別れと」、【出演】國學院大學文学部教授・上野誠(NHKラジオ第2、5/4 17:45)

WANDERERS

  • 2024/04/24 06:08
  • カテゴリー:音楽

きみのために替えたタイヤと心は試せなくなった

ユーミンのアルバム「LOVE WARS」(1989年)に収録の「WANDERERS」から。男は心を入れ替えて女と一緒に暮らすことを考えていた。

男はオートバイを乗り回すカッコいいやつなんだろう。女はそんな男に惚れてしまう。彼のバイクの後ろに乗って二人で街を飛ばす。

が、そんなことやっている時期はずっとは続かない。女の気持ちが離れて行く。ほかの曲でユーミンは唄う。例えば「よそゆき顔で」の「かたい仕事」を持った人。例えば「幸せはあなたへの復讐」の「仕事が出来るおとなの彼」。女は現実的な選択をするものだと。

それとも男に失望したのだろうか。バイクを乗り回して気ままな生き方をしている、そこにこそ彼の魅力を感じているのに、男は変心して「少し未来の幸せ」を考え始める。そんな所帯染みた気持ちは要らない。この男はさよならね。

いずれにせよ、すれ違いが語られる。曲は、ドッドドッドと大きな排気量のエンジン音を思わせるドラムで疾走感を漂わせ、男と女、二人のさまよう気持ちを綴っている。

ダイソーの500円イヤホン(サイト内)。Jake H. Concepcion(1936-2017)

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