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キーワード「坂の上の雲」の検索結果は以下のとおりです。

坂の上の雲第5部

  • 2020/06/25 07:07
  • カテゴリー:読み物

新聞の水準は、その国の民度と国力の反映であろう。

当時世界最強とも言われたロシア軍が日露戦争に負けた。なぜそんなことになったのか、戦後、日本の新聞は、冷静な分析を一行たりとも載せなかった。日本国民は、交戦国における暴政や革命機運を知らされなかったばかりか、さらに、日本軍隊の絶対的優越性という迷信を持つに至る。司馬遼太郎全集第26巻(文藝春秋、73年)「坂の上の雲」第五部(p80)から。それから百年経った現在、日本において、情報を出す側、受け取る側、各々の水準はどんなもんだろうか。

坂の上の雲(サイト内検索)

坂の上の雲第4部

  • 2020/06/12 06:41
  • カテゴリー:読み物

戦後、児玉の名が世間に知られることが薄く乃木の名声が旅順の名将として世間に喧伝されるにおよび、「乃木さんのもとっておけばよかった」と、旅順を語るとき、つねにそれを語った。田中の皮肉であったのかどうか、よくわからない。

田中国重少佐は、反故の整理係。家宝にしようと思って児玉源太郎の詩稿のみ密かに取っておいた。二〇三高地での激戦を制した、その真の立役者は児玉だったのだ。まだ残敵の掃討が続く中、司令官たちは夜集まって漢詩を詠み合ったという。何とも長閑な時代だ。「坂の上の雲」の後半は、文庫版ではなく、司馬遼太郎全集で読んでいる。引用は、第25巻(文藝春秋、73年)、第四部(p380)から。奉天会戦そして日本海海戦が近付いている。

坂の上の雲(サイト内検索)、良質の英国炭(p475)、「百パーセントに近い」事実(p553)、オデュッセイア - Wikipedia

独ソ戦

  • 2020/05/29 06:41
  • カテゴリー:読み物

日露戦争で、日本軍よりもずっと優勢な大軍を擁しながらも敗北した経験が、ロシアの軍人たちに深刻な思索をうながしたのだ。

その思索は、1930年代に「作戦術」として結実する。戦略と戦術の間に「作戦」という次元があり、戦争遂行に重要な意味を持つ。当時のその新しい軍事理論を、ロシアは20世紀初頭から鋭意検討した。独ソ戦での勝因は、圧倒的な人的・物的資源と、この「作戦術」の優位によるものだった。引用は、大木毅著「独ソ戦-絶滅戦争の惨禍」(岩波新書、19年)から(p150)。

日露戦争を戦った一方の日本はどうだったか。「寡をもって衆をやぶる」桶狭間式奇襲で日露戦争に勝った。陸軍の首脳は、その固定観念から抜け出せず、第二次大戦で陸軍が崩壊するまでそのスタイルに終始した。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (4)」(文春文庫、99年、新装版)から(p256)。

# 桶狭間の戦い(1560年)、日露戦争(1904-05年)、ロシア革命(1917年)、ノモンハン事件(1939年)、独ソ戦(東部戦線、1941-45年)、クレフェルト「補給戦」、敵の重心(Schwerpunkt)を叩く、通常戦争・収奪戦争・世界観戦争(絶滅戦争)、「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」

坂の上の雲 (4)

  • 2020/05/21 06:42
  • カテゴリー:読み物

「黒木の軍団は三個師団ほどだというが、それはうそだ。あと三個師団はもっている」と、クロパトキンは、判断するようになった(略)。実情は黒木は裏も表もなく三個師団の一枚看板だけでやっている。

日本兵の猛攻は凄まじい損耗を伴っていた。そんなことできるのは予備兵力が豊富にあるから、と欧州の軍事専門家なら判断する。それが常識だ。しかし何のことはない、兵力不足の日本は、損耗覚悟で短期決戦をやらざるを得ない状況にあった。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (4)」(文春文庫、99年、新装版)から(p133)。常識が思い込みになってしまうと誤解を産み、それが、その後の心象風景を支配してしまうことがある。

# 下瀬火薬(p80)、ユダヤ人ヤコブ・シフ(p168)、明石元二郎(p175)、民は倚らしむべし(p181)、桶狭間式奇襲(p256)、落語「蒟蒻問答」「花筏」

坂の上の雲 (3)

  • 2020/05/18 07:05
  • カテゴリー:読み物

日本は、朝鮮半島を防衛上のクッションとして考えているだけでなく、李王朝の朝鮮国を、できれば市場にしたいとおもっていた。

日露戦争(1904-05年)の原因は一つはそこにある。明治維新から30余年、工業力はまだまだ幼稚で売るものもないのに、欧州列強のまねをしようとした。アジアの一等国を目指して。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (3)」(文春文庫、99年、新装版)から(p67)。この巻の最初の章で子規逝く。

あれから百年経った今の世界はどうか。ちょっと力のある国は、依然、同じようなことをやっているのではないだろうか。列強や、植民地、占領ではなく、経済大国や、同盟、協定とか、表現は穏当になってはいるけれど。

# 坂の上の雲 (1) (2)(いずれもサイト内)、Great power - Wikipedia、朱子学の合理主義(p197)

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