お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

キーワード「司馬遼太郎」の検索結果は以下のとおりです。

坂の上の雲 (2)

  • 2020/05/12 06:36
  • カテゴリー:読み物

美に一定の基準なしとおもうとるぞな。美の基準は、各個人の感情のなかにあり、同一人物でも時が経つと基準がかわる。

正岡子規がそう言う(p321)。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (2)」(文春文庫、99年、新装版)から。子規の死そしてロシアとの戦いが近付いて来ている。

坂の上の雲 (1)(サイト内)、統帥権という毒物の薬効と毒性(p61)、文化文明の模範として尊んできたシナ(p164)、アルフレッド・セイヤー・マハン(p233)、大津事件(p348)、ナショナリズムのない民族への軽侮(p379)

坂の上の雲 (1)

  • 2020/05/05 06:55
  • カテゴリー:読み物

世間というのは迷信の着物をきてやっと寒気をしのいでいるのだ。真理とか本当のことというのは寒いものなのだ

正岡子規がそう言う(p164)。司馬遼太郎著「坂の上の雲 (1)」(文春文庫、99年、新装版)から。長い休みの間にこの長編小説を読もうと、全8冊の内、前半4冊を借りておいた。

1890(明治23)年9月、台風に遭ったトルコ軍艦が紀州沖で沈没する。艦長以下581人が犠牲になったこの惨事について本書は触れている。生存者69人をトルコ本国へ送り届けたのが、秋山真之が乗る「比叡」など軍艦二隻だったのだ(p335)。真之は、この時、海軍兵学校を出たばかりの少尉候補生。トルコ行きが初の遠洋航海となった。

その海難事故のことは何年か前に映画で知った。「海難1890」(東映、15年)というタイトル。上海浦東から戻る飛行機の中で観た。東京上海間のフライトでは、どうかすると映画一本見終わらないけれど、その時は余裕で観ることができた。搭乗したものの離陸時間が大幅に遅れたのだ。結局、そのまま2時間待たされた。中国からの帰国便では、そうやって待たされることを一度ならず経験した。日本機にしばしば提供される特別サービスと聞いたことがある。ま、ゆっくりしていきなさいよ、というわけだ(笑)。

2016/10/24 17:05 PVG-NRT NH960 B787-8 JA874A

# 主人公はこの時代の小さな日本(p7)、エルトゥールル号遭難事件 - Wikipedia、テヘラン日本大使館の扁額「我逢人」

團十郎切腹事件

  • 2020/02/03 19:49
  • カテゴリー:読み物

大山へ行く道との分岐点である四つ谷の辺へ来ていた。「東海道四谷怪談」の「四谷」がこの辺だと父親に聞かされた。馬入川の渡しを渡って向うへ上ると、

東海道藤沢宿四ツ谷(神奈川県藤沢市)。一行は、その四つ谷を過ぎ、馬入川(相模川)を渡って、東海道を西へ上って行く。おれは、歌舞伎の四谷怪談は江戸城下の四谷を舞台にしているとばかり思っていたのだけれど。引用は、戸板康二著「團十郎切腹事件」(講談社文庫、81年)から(p228)。解説に直木賞受賞作(第42回)とある。へぇこれが対象だったのか。調べてみるとその第42回では司馬遼太郎が(も)受賞している。

大山道四谷怪談(以上いずれも Wikipedia から)。戸板康二|直木賞のすべてあの人この人(サイト内)。「一体に俳優は、劇評で悪くいわれたものが、その興行中に、よくなることはあまりない」(p57)

見果てぬ日本

  • 2018/09/04 06:13
  • カテゴリー:読み物

馬賊に憧れていたからだともいう。大阪の作家、藤澤桓夫の小説「新雪」を愛読して傾倒したせいだともいう。

司馬遼太郎のモンゴルへの偏愛ぶりは、そのあたりを起点とするらしい。片山杜秀著「見果てぬ日本-司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦」(新潮社、15年)から(p129)。

恩師の故岩井英爾先生が、将来の夢は馬賊になることだったと語ったことがある。おれが中3のときだから、1977(昭和52)年度のことだ。なぜ馬賊なのか、それも話されたように思うが覚えていない。馬賊に関する書物や、藤澤桓夫の「新雪」などを読めば何か思い出すだろうか。

そういえば、あの頃、馬賊を題材にした漫画があった。確か、横山光輝だ。調べてみると、その漫画のタイトルは「狼の星座」だったようだ。wiki には、1975年から1976年にかけて『週刊少年マガジン』(講談社)にて連載。朽木寒三が小日向白朗を取材した小説『馬賊戦記 - 小日向白朗蘇るヒーロー』(1966年刊行)をもとに描かれた作品、とある。

愛蘭土紀行

  • 2018/07/19 20:15
  • カテゴリー:読み物

アイルランド詩人(えせ詩人だろう)のハナシが出てくる。詩人が登場するのがいい。ただし詩人は密輸の主犯として出てくる。そのあたりがいかにもアイルランドものらしくて、ひとびとの共通の常識を刺激する。いうまでもないことだが、アイルランドは世界でいちばん詩人を大切にする国である。なによりもゆたかな言語芸術の国であり、日常の中でも、皮肉、諧謔、華麗な修辞、痛烈な自己主張があふれている。

その「ハナシ」というのは、「刑事コロンボ」第45話「策謀の結末」“The Conspirators”のこと。好きで何回か観ているが、主人公が詩人なのは、偶々だと思っていた。引用は、司馬遼太郎著、街道をゆく(30)「愛蘭土紀行1」(朝日新聞社、88年)から(p202)。

ページ移動

  • ページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4

ユーティリティ

« 2024年11月 »

- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

定年後の作法
2024/11/01 05:05
耳鼻科と眼科、24年10月
2024/10/31 06:00
素読のすすめ
2024/10/30 06:03
関西へ、24年10月
2024/10/29 05:57
選挙後の多数派工作へ
2024/10/28 06:24
中国の景気減速
2024/10/27 06:12
もっと、光る君へ(音楽)
2024/10/26 05:52
戦略的思考とは何か
2024/10/25 05:49
川の流れのように
2024/10/24 06:01
ハインリッヒの法則
2024/10/23 05:27

Feed