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ビジネス書大全

  • 2025/03/29 06:02
  • カテゴリー:読み物

成功を目指すならば、成功を支える土台となる、人格をまず構築することが何よりも重要である。

スティーブン・コヴィー著「七つの習慣」の要約はそう始まる。本の要約サービスflier編集部著「ビジネス書大全」(新潮社、2024年)、その第2章「習慣」から(p82)。本書の副題は、必読ベストセラーを超要約!、一生モノの仕事力が身につくビジネス書100冊。

まったくその通りだと思う。まず人格。事業は人なり。

しかし、「七つの習慣」にそんなこと書いてあったかな。何度か読んだけれど、人格云々の話は全く印象に残っていない。また近い内に借りて来よう。

7つの習慣河井寬次郎 住める哲学マネジメントの名著64冊戦略読書ビジネス書図鑑(いずれもサイト内)

ガタつくワゴン

金槌を持つと、何もかもが釘に見える

道具の法則。道具が一つなら、それが万能のように思えて、何にでもそれを振り回す。古くからある戒めだが、"If all you have is a hammer, everything looks like a nail."というマズローの言葉がつとに知られている。あの欲求五段階説で有名なマズローだ。

特定の道具、手段、方法論に固執することで、視野が狭まり、大事なことを見落としてしまう。または、事を成し遂げるには様々な方法やアプローチに拠る必要がある。または、手段は目的のためにあって、手段が目的になってはならない。そんなことを戒めている。

先日、LDKに置くワゴン(#47)をつくった。作業最終盤、底板の取り付けで一か所が2ミリほどずれるとという大失態をやらかした。何本かネジ止めすることに熱中し、きっちり位置合わせすることを怠ったのだ。完成後、全体がガタついたので、そのミスに気付いた。

ガタつきを修正しながら、金槌と釘の戒めを苦々しく思い起こした。これは、喩え話じゃないな、電動ドライバーとネジで、まさに、金槌と釘を実体験してしまった、と。

於牣魚踊(サイト内)。Law of the instrumentAbraham Maslow|Wikipedia、シベリアンヒッチ

奇想曲24番、パガニーニ

  • 2025/03/27 05:55
  • カテゴリー:音楽

NHK-FMを点けると、懐かしい曲が流れて来た。パガニーニ作曲「24の奇想曲」、その第24番イ短調。マイケル・レビンによる独奏と紹介された。1958年のモノラル録音。

随分昔、所属していたオケで、ブルッフのバイオリン協奏曲を演った。その折、招いたソリストがアンコールに選んだのが24番イ短調だった。その時、初めてその曲を聴いた。

圧巻のパガニーニだった。あとでオケのメンバーに色んなLPを借りて聴いてみたけれど、アンコールで聴いた以上のものには出会えなかった。それ程までに、その奏者の力量が秀でていた。ブルッフも素晴らしかった。しばしソロに聴き惚れて、自分が吹くところを忘れそうになったりしたものだ。

あのソリスト、当時、芸大の学生だった。その後どんな活躍をしたのだろうか。一度テレビで見かけたことがある。ただし、それはN響のVnパートの中で弾く姿だった。エキストラだろう。あれだけの腕前だ。世界のメジャー・オケとの共演もあり得たはず。

webで調べてみると、どうやら大学の先生になったようだ。懸命な選択だと思う。

ソリストで食べて行く、第一級の音楽家になる、それを目指した人すべてが思いを遂げることはできない。世界広しと言えど、そんなに沢山のコンサート・ソリストは必要とされない中、トップに登り詰めるのは、ほんの一握りの逸材だ。

その一握りの逸材ではなかった場合いったいどうする。どうやって食って行く。

もし音楽系の大学で先生になれるのなら、入り込まない手はない。何よりも毎月毎月の俸給が得られる。安定した生活の中で音楽ができる。研鑽を積みレベルを維持する。高望みしなければ、そこそこのオケがソロに呼んでくれる、かもしれない。それに、自分が果たすことができなかった夢を学生に託すこともできる。

パガニーニを聴いたのをきっかけに、そんなことを考えた。

一流奏者の需要おまえの家田中一村(いずれもサイト内)。特集「ワタシノイチオシ」髙木凜々子(Vn)を迎えて▽クラシックの庭(NHK-FM、3/24 7:25)[再]

狂気の11月戦争

オウム真理教は、疑似国家を目指していたと言っていいと思います

国内でのクーデターを企てていた。と、意外な人物がコメントした。北村滋氏だ。NHKスペシャル「オウム真理教 狂気の“11月戦争”」(3/20)から。

その人は、安倍政権時に特定秘密保護法などの策定に携わった。それでその名前を覚えている。内閣情報官などの要職にあった方だ。その頃から十数年前遡った1995年3月、地下鉄サリン事件当時は、警察庁の警備局外事課理事官で、「オウム関連の情報を収集」に関与していたことをこの番組で知った。

同じ日、19時のニュースでもそのクーデター計画を採り上げていた。ここでインタビューに応えていたのは、「警察庁」のその人ではなく、当時「警視庁」トップとして捜査指揮した井上幸彦元警視総監だった。

捜査対象のその宗教団体は、事件の何年か前の衆院選に多くの候補を擁立していた。正しいやり方で政治への進出を狙っていたわけだ。その一方でパソコンを売ってもいた。日本橋駅の階段を出た辺りでパソコン帽子を被ったお兄さんがビラを配っていたことを覚えている。いったいどういう組織なんだ、と思ったものだ。が、まさか化学テロで我が国の政権を転覆させようとしていたなんて・・・。

あれから○○年、25年3月官邸官僚(いずれもサイト内)。NHKスペシャル「オウム真理教 狂気の“11月戦争”」(NHK総合、3/20 21:30)、NHKニュース7▽地下鉄サリン事件30年 今も続く苦しみ、オウム国家転覆“11月戦争”計画(NHK総合、3/20 19:00)

3月11日のマーラー

  • 2025/03/25 06:24
  • カテゴリー:音楽

たいへんな震災のあった日に好きな音楽を聴いていたという後ろめたさと、やはり好きな音楽はずっと聴いていたいという揺れ動く気持ちを、どこに置いていいのか判らない

NHKのドキュメンタリー番組「感想戦 3月11日のマーラー」から。妙なタイトルだ。

14年前の2011年3月11日、大地震のあった日の夜、新日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会は決行された。あの日、規模の大きいイベントのほとんどが取り止めになる中、珍しい対処だった。私が予定していたあるごく小規模な催しでさえ中止になった。

曲目は、マーラーの交響曲第5番。その演奏会の1年後に行われたインタビューでこの番組は構成されていた。当時の心境などを語ったのは、指揮者のダニエル・ハーディングやオケの面々、そして観客。

前売りチケットは売り切れていたらしい。満席1800人のところ、演奏を聴きにやって来たのは105人だった。徒歩圏の方が多かったろう。引用は、その内のお一人の方が語った。

番組のタイトルにある「感想戦」は、将棋や囲碁の対局直後に行われる反省会のこと。どこで優位になったのか逆にどこで失敗したのかなどを棋士自身が振り返る。それを一般化して番組名に冠したようなのだが、そんなことせずに、普通にドキュメンタリーで良かったのではなかろうか。あの震災の日を振り返るのに「戦」の文字はそぐわない。

あれから○○年、25年3月江夏の21球ロストフの14秒指揮者レバイン氏死去(いずれもサイト内)。感想戦「3月11日のマーラー」(NHK総合、3/10 22時)、新日本フィル第474回定期演奏会(2011/3/11、すみだトリフォニーホール)

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