アサヒのシェアを奪う
- 2025/11/13 06:23
- カテゴリー:時の話題
キリンやサントリー、サッポロビールなどの競合他社もこの機をチャンスと捉えており、ビールディスペンサーやグラスをアサヒビールから自社のものへ切り替えるよう、卸売業者を通じて働きかけて
アサヒビールが、ロシアのサイバー犯罪集団「Qilin」の攻撃を受けたのは9月末頃。まだ復旧の目処は立っておらず、忘年会シーズンを前にした今、出荷量は通常の一割にまで落ち込んでいるとのこと。
引用は、Gigazineの記事「アサヒグループはサイバー攻撃のせいで出荷量が通常の10%に落ち込みライバルビール各社がシェア奪取を狙っている」(11/12)から。
受注や出荷ができず、製造を停止。メーカーにとって悪夢のような事態だ。競合にとってはまたとない好機。ここを先途と鼻息が荒い。市場原理と言ってしまえばそれまでなんだろうけれど、火事場泥棒のようで良い感じはしない。
4社による寡占市場なのだし、明日は我が身と思慮して、助け合うようなことはできないものか。装置の事情はまったく知らないが、例えば、ディスペンサーを総取っ替えするのではなく、一時的にアダプターを取り付けるとか何か工夫があるのでないだろうか。
沖縄のオリオンビールは、アサヒの傘下にある。今回のサイバー攻撃騒動とは無縁ではいられず「最大で4億円の売り上げの減少」と社長が会見で述べたとか。
つい先日、居酒屋で飲んだ折、家人が言った。このオリオンビールが少しぬるいのは、出荷が滞っている影響かしら、と。
ところで、サイバー犯罪集団「Qilin」、その読みはキリンか。アサヒにとって奇しくもライバルと同じ名前。心穏やかでいられないだろうな。
# ビール(サイト内)。サイバー攻撃「まるでトクリュウ」 企業標的、闇サイトで請け負い(10/29)、オリオンビール、4〜9月の純利益は67%増 那覇のホテル売却で(11/12)