お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

キーワード「気候変動」の検索結果は以下のとおりです。

隠された仕組み

農業用の大規模な地下ダムは45年ほど前に世界で初めて宮古島で開発された

宮古島は地下に水を貯めている、だいぶ以前に、そういう話を聞いた。東京の地下にある貯水槽を漠然とイメージしていた。が、実際は、断層を利用した超巨大な井戸だ。その巧妙な仕組みに驚いた。

「ブラタモリ」宮古島の巻(その2)から(5/24)。

その一週間前には、氷河を活用した発電施設を「地球ドラマチック」(5/17)で見た。モンブラン山系のメール・ド・グラース氷河。こちらも地下に設置されたシステム。長大なトンネル群で構成される。氷河が溶け滲み出す水を集めて水力発電のタービンを回す。

どちらの番組も、大自然の地形や資源を巧みに使い人々の生活や生産活動に役立てて来たことを誇らしげに伝える、一方で、何か変動が起きていることにも触れる。宮古島では古くからある井戸は水量がだいぶ減り、モンブランの氷河はこの百年で数キロ後退。

地球がフィードバックを発している。我々人類の営みが活発過ぎることへの警告だ。地球の声を厳粛に受け止める必要があるだろう。

気候変動(サイト内)。「ブラタモリ」宮古島・暮らしの秘密▼サンゴの島ならではの洞窟&地下ダムへ!(NHK総合、5/24 19時半)、「地球ドラマチック」モンブランに挑む!~ヨーロッパアルプス最高峰との闘い~(NHK-Eテレ、5/17 19時)

トランプ登場に備えよ

「もしトラ」から「ほぼトラ」と言われるように「もしもトランプが再選したら」は「ほぼトランプ再選の様相」に変わりつつある。

日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」(3/5)がそう指摘する。さらに翌日、来年「米トランプ大統領が就任することを前提に、どんな世界になるのかの新世界秩序構築が各国のテーマになる」(3/6)と畳み掛ける。

スーパーチューズデーでトランプ氏が圧勝。米大統領選の共和党候補には同氏が指名されることが確実視される。11月の本選は、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ氏が戦う公算が大きくなった。現職と前職による異例の再戦となる。

もしトランプ氏が大統領職へ返り咲いたとしたら、世界はどんな影響を受け、日本はどう対処すれば良いだろうか。在京六紙の社説がどう書いているかざっと見てみた。

「ウクライナ支援や気候変動対策への拠出を削減し」「同盟国ネットワークを資産ではなく負担」と主張。「世界を混乱させたトランプ氏の米国第一主義の再来を見据え」「日本も準備を怠ってはならない」(毎3/7)

「国際協調や同盟関係に否定的な」トランプ氏の影響か、議会は「ウクライナへの追加軍事支援予算の承認を拒み」、米国が援助を打ち切る可能性がある。「民主主義や国際的貢献を唱え、世界をリードしてきた米国の姿は消えつつある」、「日本は何ができるか、今から検討を始める必要がある」(読3/7)

「ウクライナ支援を滞らせては危険だ。ロシアが有利になれば、中国など力による現状変更を狙う専制国家が勢いづく」。「台湾有事が懸念される中で、日本の防衛努力にも厳しい視線を向けるに違いない」。「日本は自国と地域の平和と安全を守るため」「日米同盟を堅持していく必要がある」。「政府・自民党は最優先でトランプ氏との関係を再構築してもらいたい」(産3/7)

「米政治の混乱に乗じて不穏な動きを強める国が出る恐れもある」。「防衛力の向上や欧州など同志国との連携強化」など、日本は「備えを万全にすべき」。「トランプ氏再登板をにらんだ人脈の再構築も怠らないでほしい」(経3/7)。日本は「米国が背を向ける自由貿易を守る覚悟も試される」(経3/9)

トランプ氏は「同盟関係の意義や自由貿易の規範を顧みない」(朝3/8)

えらくあっさりした朝日新聞だけでなく各紙とも、まだまだ、危機意識は低い。「大統領選はまだ始まったばかり」(朝3/8)と悠長に構えている。しかし、トランプ氏は在韓・在日米軍撤退を言い出すとも伝えられており、そうなったら東アジアの秩序は破綻する。日本はいったいどう対処するんだ。各紙は、早め早めに主張を繰り広げ世論の醸成をリードしていくべきではないのか。

この機会に米国頼みをやめて真の独立を果たす、そんな議論があってもいい。

さて、3/4週の六紙社説は、そのほかに、日産下請法違反、裏金真相の解明これから、中国全人代開幕、徴用工問題、LINE行政指導、夫婦別姓、国際女性デー、花粉症シーズン、農業基本法改正などを話題にした。

六紙社説、トランプ氏のNATO軽視なぜ日本に米軍基地が(いずれもサイト内)。首相の鈍感力がまん延しているのか 野党もその鈍感力にのみ込まれてはいまいか(政界地獄耳、3/5)、“ほぼトラ”前提に新世界秩序構築が各国のテーマ 作れるか日朝新時代(同、3/6)

新年展望、23年

今年を展望する社説をざっと見た。元日から今朝までに在京六紙で34本(1/1-8)。以下のテーマについて語っている。やはりと言うべきか、安全保障がらみが多い。

  • 強国による世界の分断、5(朝毎東読経)
  • 日本の外交と国防、5(朝毎東読産)
  • 民主主義の再生、4(朝毎東経)
  • 岸田政権の課題、3(朝毎読)
  • エネルギー政策、3(朝東産)
  • 防災・関東大震災100年、3(東産経)
  • 世界経済、3(毎読経)
  • 日本経済、2(東読)
  • 少子化対策、2(朝産)
  • 多元資本主義、1(朝)
  • 気候変動、1(経)
  • スポーツ界、1(産)
  • ビッグテック、1(経)

この中で特に目を引いたのは、東京新聞(1/1)の「年のはじめに考える 我らに視点を与えよ」だった。強国の指導者たちに対して、相手国や自国民の身になって考えてみよ、と提案する。その一方で、大谷翔平選手を登場させたり、視点と支点の駄洒落を飛ばしたり、雑駁な内容になってしまっているけれど、タイトルがいい。

これから先、新聞は、「我らに視点を与え」てくれるだろうか。各紙とも発行部数の減少が止まらないようだが、ぜひ奮起して、権力に対するチェックをしっかり機能させ、世論形成を正しくリードしてくれるよう期待したい。エールをおくりたいと思う。

六紙社説、新年展望 22年 21年(いずれもサイト内)。1年で200万部減「新聞離れ」は止まらず 「一般紙」は15年後に消える勢い(1/1)、沖縄県、地域外交室を設置へ 4月 諸外国との交流促進(琉球新報、1/5)、<社説>県が地域外交室設置へ 戦争させない施策展開を(同、1/8)

ホンダとソニーの提携

ホンダとソニーがEV事業の提携で合意。日本経済新聞はこれを社説で採り上げた。「自動車産業の転換を象徴する」この提携は「ホンダが持ちかけたという」(経3/9)。

今年1月、ソニーがEVへ参入することを発表した。同社が手掛ける6つの事業、エレクトロニクス、半導体、ゲーム、音楽、映画、金融(保険)は、バラバラに見えて、実は「いずれもが自動車と関わりを持っている」。既存の自動車メーカーには、どれもが、さぞ魅力的なモジュールに映っただろう。「ソニーと組むのはどこか」と業界は鵜の目鷹の目。二か月経ち、ホンダが射止めたことが判明したわけだ。

ソニーのEV参入と同じ頃に、別のモジュールに関する記事を読んだ。大手銀が「銀行機能はモジュールになる」と宣言。楽天など今時のプラットフォーマーにとって、銀行はモジュールの一つに過ぎない。大手銀も負けじと対抗する。しかし銀行の場合、「外部の事業者と組んで価値を生み出せるか」どうかが勝負どころ。果たして、ソニーとホンダのように、耳目をひく協業は成立するだろうか。

さて、3/7週の六紙社説は、依然、ウクライナ情勢に多くの本数が割かれた。そのほかに複数紙が話題にしたのは、SMBC日興証券による相場操縦、日野自動車データ改竄、国際女性デー、日産ゴーン被告報酬隠し事件判決、東京大空襲77年、気候変動報告書、北方領土問題、韓国の次期大統領に尹氏、中国全人代閉幕、そして、東日本大震災から11年。

六紙社説、アジアのEV化(いずれもサイト内)。新しい車の価値を問うホンダとソニー(経3/9)、ソニーのEV参入が示す自動車の変貌(経1/11)、衝撃のソニー・カー 4つのキーワードで斬る(1/13)、「銀行機能はモジュールになる」三菱UFJFG亀澤社長(1/12)

五輪とコロナ

ワクチン供給は9月以降となったが、既に五輪は終わっている。そんなワクチン接種のない国へ行くのが嫌だと考える世界のアスリートや関係者がいるのは当然だろう。

引用は、日刊スポーツ「政界地獄耳」(4/21)から。同コラムは、4/19週の6本の内4本を五輪関連に費やした。

  • オリンピックどころではない菅外交(4/19)
  • 利権で汚れた五輪の中止を英断できるか(4/21)
  • 東京五輪開催を巡り菅と二階の疑心暗鬼(4/23)
  • 菅、小池、バッハ強引な歩調一致(4/24)

六紙社説の方はこの一週間で計76本あったけれど、タイトルから五輪関連と判るのはわずかに2本。5紙(朝毎読産経)までがオフィシャル・パートナーやサポーターなので、「中止を英断できるか」などと書けるはずない。残る東京(中日)新聞もトヨタの顔色を窺う。各紙とも公平中立ではない。ただ、三度の緊急事態宣言ともなれば看過できないのだろうか、朝日(4/23)はこれまでよりは少し踏み込んで意見している、

こんな状態で五輪・パラリンピックを開催できるのか。強行したら国内外にさらなる災禍をもたらすことになるのではないか。

  • 五輪選手の接種 安全開催に国民は理解を(産経、4/19)
  • 五輪とコロナ これで開催できるのか(朝日、4/23)

この週(4/19週)、六紙社説が出揃った題材は、米軍アフガン完全撤収、元慰安婦訴訟の判決、そして、三回目の緊急事態宣言だった。気候変動サミットについては、5紙が書いた。

Re: 五輪の行方(サイト内)

ページ移動

  • ページ
  • 1
  • 2

ユーティリティ

« 2025年05月 »

- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

ドボ8、N響#2030
2025/05/31 05:39
べらぼう(20)
2025/05/30 05:51
隠された仕組み
2025/05/29 06:00
touchpad無効化、E200HA
2025/05/28 05:30
大相撲夏場所千秋楽、25年
2025/05/27 05:43
牟田都子、あの人の本棚
2025/05/26 06:01
六紙社説、各紙の一本
2025/05/25 06:03
定期通院、25年5月
2025/05/22 06:23
amixer、E200HA
2025/05/21 06:51
帰省・千葉、25年5月
2025/05/20 06:06

過去ログ

Feed