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弁護士の仕事術・論理術

  • 2021/03/10 06:48
  • カテゴリー:読み物

客観的な報道をするような体裁を取りながら、実際には未確認の「事実もどき」を確定的な「事実」のように報道する(略)。日本のマスコミ報道は「事実」を軽視し、事件報道中に自分の主観をすべり込ませている。ヘロドトスを引き合いに出すまでもなく、日本のマスコミの欠点は明白である。1) 事実意見を選別せず、当局の一方的な発表モノを丸飲みしてしまう、2) 自分の先入観に合わない反対意見は受け入れず、小さくしか扱わない、3) 複数の相反する情報を提示せず、白か黒かを断定する

この箇所には、「情緒狙いのアピール」に注意せよ・事実と意見の境が曖昧な日本の報道、という小見出しが付されている。矢部正秋著「プロ弁護士の仕事術・論理術」(PHP文庫、2015年)から(p39)。著者の「プロ弁護士の思考術」(PHP新書、2007年)を読み返すことがよくある。他にも著作があることを知り借りて来た。

おっしゃる通りだと思う。我が国のテレビや新聞の報道は、かなりバイアスがかかっている。眉に唾して接しなければならない。その点、新聞の社説は、ある意味、安心して読むことができる。意見や主張が、巧妙に「すべり込ま」された形ではなく、正々堂々と書かれているので。

新聞の読み方プロ弁護士の思考術(いずれもサイト内)

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