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われにやさしき人多かりき

  • 2021/04/13 06:51
  • カテゴリー:読み物

〈僕はねぇ、小説書きたかったんやけど、あれは時間かかるよってな。僕は貧乏やったから時間ないよって、詩ィにした〉やわらかな大阪弁で、その率直さが若者たちの胸に沁みた。貧しいのは当時、みな、そうであった。

足立巻一の言葉を紹介している。引用は、田辺聖子著「われにやさしき人多かりき-わたしの文学人生」(集英社、2011年)から(p12)。著者は、昭和30、31年頃、大阪文学学校に通い足立講師のクラスで小説や詩を学んだ。「詩人の狷介さはなく、優しかった」と書いている。

「詩ィ」。おれも普段そう言う。カナで一字の単語(名詞)の場合、母音が伸びることがよくある。手ェ、歯ァ、木ィ、目ェ、火ィ、戸ォ、酢ゥ、血ィ、根ェ、などなど。関東出身の家人にはだいぶ違和感があるようだ。

足立巻一(サイト内検索)。大阪文学学校|Wikipedia

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