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B.C.1177

船じたいはもともと長さが50フィート(約15メートル)ほどで、頑丈に建造されていた。外板と竜骨にはレバノン杉が用いられ、また船体にはほぞとほぞ穴が使われている。

ほぞで組まれたその船は、トルコのウルブルン沖合で発見された沈没船のこと。沈んだのは、なんと、紀元前1300年ごろだ。その年代は、いくつかの手法によって判明している。最寄り図書館の新着本コーナーからそのタイトルに惹かれて借りて来た、エリック・H・クライン著「B.C.1177-古代グローバル文明の崩壊」(筑摩書房、18年)から(p124)。船は様々な交易品を運んでいた。主な積荷は、青銅器の原料である、銅10トンと錫1トンだった。

この沈没船が発見される以前、ほぞで組まれた船で最も古い例は、キプロス沖で沈んだ難破船だった。前300年ごろに沈んだ。これでも十分に古いが、ウルブルンの沈没船は、遡ることさらに千年、とび抜けて古い。

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