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「私の将棋人生」

10の22乗という膨大な変化があると言われるが、ある局面ではだいたい5通りくらいの読む価値のある手が浮かんで来る。そこから最善の一手を選ぶ。そうであれば、人生にも確実に幸せになれる道があるはずだと思った。

それが宗教に帰依する理由だったとか。再放送された、加藤一二三棋士のインタビュー番組でそんな風に語られていた。

将棋の対局で最善の一手を重ねる。結局、勝つこともあれば負けることもある。最善の一手は、真に最善ではなく最善のように見える一手、と言うべきか。人生ではどうだろうか。分岐点に立った時に採るべき道は、これが最善だろうと判断するのか、ベストではないかもしれないが後は何とかすると決断するのか、それとも、運を天に任せて適当に選ぶのか。もちろん、何も選ばないという手もある。生き方が少し受け身になるかもしれないけれど、将棋とは違って、投了になることはない。

# 深夜便アーカイブス「将棋特集~私の将棋人生を支えたもの(後編)」 棋士…加藤一二三[2012年10月16日](NHKラジオ第1、11/19 1時台)

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