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抗精神病薬とダンスと

「どんな薬を?」「僕か? 飲んでない。リチウムも、セロクエル、アビリファイ、全部止めた。頭がボンヤリして太るから」「私もザナックスで太ったから止めたわ」「クロノピンは?」「飲んでた」「マジで? あれも頭がボヤける。トラゾドンは? あの薬はダルい。目から光がなくなる」「まったくだわ」

二人は抗精神病薬の話で盛り上がる。この時ティファニーはパットに好意を抱いたのだろう。映画「世界にひとつのプレイブック」(2012年)から。Silver Linings Playbookという原題は、人生悪いことばかりじゃないというニュアンスか。

心の病、薬物、暴力、お節介、見栄、スポーツ、友情、そして家族。アメリカっぽさが散りばめられているコメディ映画。別の思惑があって始めたダンスに夢中になって行く、この設定は「Shall we ダンス?」と同じだ。

役者は揃っている。とりわけティファニーに扮するジェニファー・ローレンスがいい。例えばダイナーで会話する場面での表情や演技はなかなかのものだ。彼女の魅力がストーリーを引き立てる。調べてみると彼女はこれでアカデミー主演女優賞を受賞している。そこまでとは思わなかった、驚いた。

ABEMA(サイト内)。世界にひとつのプレイブック|Wikipedia、"read the signs"、Lithium、Seroquel、Abilify、Xanax、Klonopin、Trazodone

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