ボッティチェリの三枚の絵
- 2023/05/27 06:11
- カテゴリー:音楽
演奏される機会はあまり多くないのではないだろうか。レスピーギ作曲「ボッティチェリの三枚の絵」。ルネサンス期の画家ボッティチェリの三枚の絵にインスピレーションを得て作曲された。三枚の絵とは、春、東方三博士の礼拝、そして、ヴィーナスの誕生。
先月、絵画にまつわる曲を特集したクラシックカフェで一曲目にかかった。演奏は、クラウディオ・シモーネ指揮、イ・ソリスティ・ヴェネティ(録音1987年)。なんと言えばいいだろうか、スコアを特に研究することなく、一度通して、すぐに録音した、というような熱意が感じられない軽薄な演奏。
手元の音源を取り出して聴き直した。こちらでは、作曲家の意図が十分に尊重され、色彩感あふれる本来の姿が浮かび上がって来る。エキゾチックな雰囲気も伝わって来る。この曲はこうでなくては。
Ottorino Respighi
"Trittivo Botticelliano"
Hugh Wolff
St. Paul Chamber Orchestra
Recorded 1993
# ブラジルの印象、古風な協奏曲、ドビュッシー「海」(いずれもサイト内)。クラシックカフェ▽「ボッティチェリの三枚の絵」ほか(NHK-FM、4/4 14時)