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「年収の壁」対策

能力に応じた負担を国民に広く求め、弱者を支える力を社会全体で高める必要がある。所得を得た人が金額に応じた社会保険料や税を納めることはその基本だ。

お金を集めて再分配する。それは政府の果たすべき重要な役割の一つだ。現政権はそのことをしっかりと弁えているだろうか。引用は、日本経済新聞の社説、社会保障ゆがめる「年収の壁」助成金(9/29)から。

パート社員が社会保険料を払いたくないために働く時間を抑える「年収の壁」、その対策として、全世代型社会保障構築本部(岸田首相が本部長)は助成金を出すことを決めた。

その助成金も含め今回まとめられた諸対策に対する評判は、あまりよろしくない。在京六紙の社説から拾ってみよう。

「対策は、年収の壁の問題を根本から解消するものにはなっていない」(読9/28)

第3号被保険者。「この優遇がそもそもおかしいのに、今回の助成金制度では、専業主婦らの収入がその一定額を超えても、国が実質的に保険料を肩代わりして手取りが減らないようにするという。これでは優遇に優遇を重ねることになる」(経9/29)

「政府の対応は支え合いという社会保障制度の理念をねじ曲げかねない。そもそも保険料負担が生じて手取り額が減っても働き損ではない」(東9/27)

「介護や育児で、働きたくても働けないケースもある。そうした人たちが取り残されない手立てを考える必要がある」(毎9/26)

時限的な「年金制度改革までの応急措置とされるが、社会保険の原則を損ないかねない内容もある。丁寧に説明と議論を重ね、不公平感を招かないようにすべき」(朝9/29)

政府は10月から、順次、対策を実施。「実施までの周知期間がほとんどない」、「最低賃金の改定が毎年10月頃に行われることは分かっていたことであり、今回の政府対応はいかにも遅い」(産9/26)

今回の対策は暫定措置であり、2025年に年金制度が改革されるという。それがどのような内容になるか注視しておく必要がある。個人的には直接関係なさそうなのだが。

さて、9/25週の六紙社説は、そのほかに、経済対策指示、水俣病特措法訴訟、大阪カジノ開業延期、東芝上場廃止、対馬市長核ごみ拒否、いじめ防止法10年、インボイス制度などを話題にした。

六紙社説、税制改正と格差是正日本人というリスク(いずれもサイト内)。くすぶる年内解散 首相方針で臆測(10/1)、細田議長が辞意 自民関係者は衝撃(10/1)

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