税制改正と格差是正
- 2020/12/12 10:08
- カテゴリー:時の話題
税制の根本原則は公平性にある。政府・与党は公平な徴税環境を整え、無駄なく予算を配分する責任を持つ。ただ同時に税制を利用して苦境に直面した人々や企業を支援したり、産業育成につなげる工夫を行う義務も担っている。今回の大綱は小幅な改正でお茶を濁した感が強く新たなアイデアが不足している。
東京新聞の社説「与党税制大綱 力強さ欠く小幅改正だ」(12/11)から。果たして国家による再分配は上手く機能しているのだろうか。左も右もそれを懸念しているようだ。3紙の社説タイトルに格差是正の言葉が使われている。
- 税制改正と暮らし 格差是正の議論が足りぬ(毎日、12/3)
- 税制改正大綱 格差の是正を忘れるな(朝日、12/11)
- 与党税制大綱 力強さ欠く小幅改正だ(東京、12/11)
- 税制改正大綱 企業を積極投資に転換させよ(読売、12/11)
- 税制改正大綱 格差是正の議論を始めよ(産経、12/11)
- 脱炭素やデジタル化を税制でも支えよ(日経、12/12)
六紙の社説が同じ題材で出揃う。今朝(12/12)それが3件あった。もう一つは、高齢者の医療費負担増。日経は11月にも書いている。その折のタイトルは「75歳以上は窓口負担原則2割を明記せよ」(11/1)。年寄りからもっと絞り取れと。
- 75歳以上の窓口2割負担、範囲を極力広く(日経、12/1)
- 高齢者の医療費 負担議論は避けられぬ(東京、12/3)
- 75歳以上の医療費 「選挙にらみ」が目に余る(毎日、12/10)
- 高齢者の医療負担 引き上げの着実な実施を(産経、12/11)
- 75歳医療費 本格的な改革の一歩に(朝日、12/12)
- 高齢者医療負担 持続可能な制度への第一歩だ(読売、12/12)
それと、はやぶさ2。この題材で6つ揃うのは意外な感じがする。
- はやぶさ2帰還 強みを生かし、着実に(朝日、12/7)
- はやぶさ2帰還 世界に誇る探査技術を磨け(読売、12/7)
- はやぶさ2 「挑戦」の大切さを学ぼう(産経、12/8)
- 応用範囲広いはやぶさの技術(日経、12/8)
- はやぶさ2帰還 天体衝突から地球守れ(東京、12/9)
- はやぶさ2の帰還 人材育てる挑戦続けたい(毎日、12/12)
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