フォーレ、Pf五重奏曲#2
- 2024/05/29 05:55
- カテゴリー:音楽
各楽器が見事に絡み合いながら洗練された響きを生み出していく。フォーレの室内楽の最高峰に位置する作品
案内の人はそんな風に言うし、さあ聴くぞと構えるのだけれど、通して聴くにはかなり努力を要する。部分的には、例えば第3楽章、霧が晴れて行き、心地良さがただよう時間もなくはない。全体としては、音楽の輪郭はぼやけていて、捉えどころがない。この作曲家の室内楽はどうも性に合わない。
フォーレ作曲
ピアノ五重奏曲第2番ハ短調 作品115
セバスティアン・ボーレン(Vn)
ヒョンジュン・リーンツ・カン(Vn)
ハネス・バーチ(Va)
パトリック・デメンガ(Vc)
ベルント・グレムザー(Pf)
(34分3秒)
2022年7月14日収録
聖ミカエル教会(スイス、マイリンゲン)
デュメイ、コラールらが70年代に録音したフォーレ室内楽曲集が手元にある。主要な5重奏や4重奏はすっ飛ばして、Berceuse(作品16)や、Elegy(同24)、Fantaisie(同79)など、聴くのは専ら小品ばかり。
# マイリンゲン音楽祭週間、フランス音楽の名曲(3)フォーレとドビュッシー▽ベストオブクラシック(NHK-FM、5/22 19時半)、Sebastian Bohren、Hyunjong Reents-Kang、Hannes Bärtschi、Patrick Demenga、Bernd Glemser