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食卓のない家

  • 2019/06/01 22:04
  • カテゴリー:読み物

学問だ芸術だって高邁ぶることはない。所詮は人間の創造した自己救済の方便の一種じゃないか。

円地文子著「食卓のない家」(新潮文庫、82年、単行本79年刊)から(p193)。この原作を読み、85年に観た映画は、そうそうこういう筋だった、と思い返した。細かいところはすっかり忘れてしまった中で、印象に残っているシーンがある。連行される犯人たち一人一人がカメラに映し出される。ここは、報道フィルムを使いドキュメンタリー風なのだが、残念ながら、中井貴一扮する乙彦のところだけ微妙に色が違い整合していない。待てよ、もしかすると、敢えて、別に撮ったことが判るように配慮したのかもしれない、そう思ったりもする。

# 七ツ下りの雨は晴らない(p184)、立ちて思ひ居てもぞ思ふくれなゐの赤裳垂れ引き去にし姿を(p435、万葉集巻11-2550)

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