日本のすがた
- 2018/05/28 09:03
- カテゴリー:読み物
加工貿易に関連して、その1
近代沖縄の織物産業では、織るための原材料を遠く離れた地域から調達した事例がある。生糸を岐阜などから、苧麻を今帰仁や台湾などから。という話を先週聞いた(→ 琉球・沖縄の技術史)。これはもしかすると、産業構造が、材料立地から加工貿易へと切り替わる過程を示しているのでは、と思った。
加工貿易について少し調べてみた。最寄り図書館のサイトで、「加工貿易」で簡易検索すると「みつかりません」と出る。貿易に、もう一つ言葉を掛け合わせてみた。加工や、大正、明治、繊維など。検索結果の内から四冊を借りて来た。
戦前の日本の代表的な産業で、特に生糸や綿織物は輸出品の中心でした。
まずはこういう基本を再確認しておこう。当時の日本は、生糸を売って軍艦を買った。引用は、「日本のすがた~表とグラフでみる社会科資料集」(矢野恒太記念会、17年)、繊維工業の説明から(p112)。