「権力」を握る人の法則
- 2019/11/05 06:36
- カテゴリー:読み物
自分は優れている、能力がある、と思っていたい。だが失敗をすれば、この自尊心はいたく傷つく。ところが意図的に失敗の確率を高めるような細工をしておけば、実際に失敗しても、自分の能力が低いせいではないと言い訳できる。
セルフ・ハンディキャッピングという悲しい性(さが)だ。J・フェファー著、「権力」を握る人の法則(日本経済新聞出版社、11年)から(p26)。原題 "Power" が、この訳書では権力云々のタイトルとなった。ドラッカー著 "The Effective Executive" の邦題が「経営者の条件」になった例もある。いずれも、権力や経営を目指さない人にとっても有用な内容だけに、邦題がそういう人たちを遠ざけているとしたら残念なことだ。
# 最高の創造性は、習慣と鍛錬から生まれる(p53)、メモをつけることによる自己省察、思わぬ閃きを得る、他人の考えを書き留め対人スキルが向上する(p65)、昇給や昇進と最も相関性が高いのは先進技術の理解度、次がネットワーク力(p135)、前回16年8月