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Re: 殺戮のオデッセイ

  • 2020/10/06 06:22
  • カテゴリー:読み物

人間だれでも自分の中に自分を二人かかえているもんだ。一人はよく知っているやつで、もう一人は知らないやつ、いや、知りたくないと思ってるやつだ

ロバート・ラドラム著「殺戮のオデッセイ」下巻(角川文庫、87年)から(p153)。上中下三巻をやっと読み終えた。

シリーズ前作の「暗殺者」に比べてだいぶ見劣りがする。そもそもの基本設定が承服できない。国は、J・ボーンをその気にさせるために彼の妻マリーを誘拐する。それは必要はことなのか。彼は、筋金入りの(元)工作員だ、家族を人質にされなくても、国のためなら一肌も二肌も脱ぐ用意はあるはずなのに、と疑問(や同情)を抱いて読み進める。案の定、そんなことしなくたって、その気になったのに、となっていく。

殺戮のオデッセイ(サイト内)

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