お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2024年07月の記事は以下のとおりです。

倹飩(けんどん)

これなら、「けんどん」がいいでしょう。

先生からのアドバイスを容れて、前面の取り外せる蓋は「けんどん」なるものに切り替えることにした。用意していった図面には、ラーメン屋の岡持ちのように上へスライドさせて引き抜くタイプで描いていたのだけれど。

帰宅後、その「けんどん」について調べた。手元の辞書やwebで。

漢字では「倹飩」と書く。「倹飩箱」もしくは、その箱に組み込まれていた上げ落とし式の蓋のことを言う。同じ仕組みで左右に動かす蓋は「いってこい」。

「倹飩箱」は、うどん・飯・酒など盛り切りにしたものを運び届ける箱。

倹約饂飩がつづまって「倹飩」になったと「大言海」にあるらしい。一杯の盛り切りで、代わりは出ない、つつましいうどん。そこから、同じ発音で、意味の似通った「慳貪」の文字を当てることがある。慳は物惜しみをする、貪はむさぼるの意味。

「倹飩」を蓋に持つ作品(#36)、きのう完成。依頼主に渡した。

倹飩|Wikipedia、慳貪|剛毅朴訥仁に近し

水の影

  • 2024/07/05 05:57
  • カテゴリー:音楽

時は川、きのうは岸辺。人は皆ゴンドラに乗り、いつか離れて、思い出に手を振る

ユーミンの「水の影」から。アルバム「時のないホテル」(1980年)に収録。

大学1年の時に初めて聞いた。このリフレインの部分が、時は乾き、と聞こえて、わけが判らなかった覚えがある。四十数年前のこと。

歌詞に、「異国」や「旅人」「ゴンドラ」などが散りばめられているし、のちに、NHKテレビの紀行番組でエンディングに使われていたこともあって、旅情にひたる歌のように思われる向きもあるけれど、これは失恋の曲だ。

失恋、それも自分から断ったのだろう。「とび込めぬ」とあるのでそう判る。「選ばなかったから失う」と唄う「青いエアメイル」と立場は似ている。2つは、ぱっと見、まったく様子は違うけれど、自分はイエスと言えず、断っておきながら、今でも彼のことを忘れられずにいる、と切々と歌う。

「けれどあなたがずっと好きだわ、時の流れに負けない」。「けれど傷付く心を持ち続けたい」、いつか「思い出に手を振る」。

あれは岐路だったんだな(サイト内)。探検ロマン世界遺産|Wikipedia

戦争が迫ってきた時に読む

  • 2024/07/04 05:38
  • カテゴリー:読み物

考えなくて済むことを求めている。

我々民衆はそうなりがちだ。気を付けないといけない、勢いだけの似非リーダーに付け入るスキを与えないように。

ジョージ・ソーンダーズ著「短くて恐ろしいフィルの時代」が、ブックガイド番組で紹介されていた。NHKプラスで観た。

この日の選書テーマは「戦争が迫ってきた時に読む本」。ほかに紹介されたのは、スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ著「戦争は女の顔をしていない」、石内都著写真集「ひろしま」。計3冊、意外な取り合わせだった。

終わらない戦争「日本人の正体」(いずれもサイト内)。理想的本箱 君だけのブックガイド 選「戦争が迫ってきた時に読む本」(NHK Eテレ、6/22 21時)

リチェルカータ、N響#2015

  • 2024/07/03 05:55
  • カテゴリー:音楽

原曲の主題を細かく分解し各々のパーツに金管楽器や木管楽器の音色を斬新に割り当てて再構築される音楽は驚きと発見に溢れている。

曲紹介でそんな話があった。「とりわけ異彩を放つ名作」とも。N響定期でのこの曲を聴いてみた。NHKらじる★らじる聴き逃しで。

N響第2015回定期公演
バッハ作曲、ウェーベルン編曲
「リチェルカータ」
(指揮)鈴木優人
(管弦楽)NHK交響楽団
(8分12秒)
2024年6月19日サントリーホール

演奏の良し悪しの前に、この編曲は性に合わないんだろう、今一つぴんと来ない。これまで色んな人たちの演奏を聴いたけれど、いつもそうだった。いつかは心に迫って来る演奏に出逢えるのでは、と期待するのだけれど。なにせ「名作」なのだから。

原曲は、J.S.バッハ作曲「音楽の捧げもの」の終曲「6声のリチェルカーレ」。6声のフーガのこと。普段よく聴くのは、バーゼル管楽アンサンブル(1986年)や、マリナー指揮アカデミー室内管弦楽団(1978年)。前者は、終曲のみ、管楽六重奏版、ホリガーのコールアングレが冴えている。後者は、全曲の演奏、弦楽主体でFl(W.ベネット)が入る。

N響(サイト内)。N響第2015回定期公演▽N響演奏会(NHK-FM、6/29 16時)

井上陽水10選

  • 2024/07/02 06:01
  • カテゴリー:音楽

きのう書いた「飾りじゃないのよ涙は」は、なかなかいい曲だ。ただ、試しに、井上陽水が歌う曲で十選してみると、その曲はリストから漏れてしまう。

「心もよう」(1973年)
「青空、ひとりきり」(1975年)
「なぜか上海」(1979年)
「リバーサイドホテル」(1982年)
「いっそ セレナーデ」(1984年)
「ダンスはうまく踊れない」( 〃 )
「ワインレッドの心」( 〃 )
「からたちの花」( 〃 )
「恋の予感」( 〃 )
「少年時代」(1990年)

「心もよう」が流行った小学校高学年の頃に、このミュージシャンをはっきり認識。兄の影響もあった。それ以降、同時代で聴くことになった。

10曲の内半分は、セルフカバーアルバム「9.5カラット」から選択。1984年の5曲。この盤はよく聴き込んだので他の収録曲も捨て難い。「飾りじゃないのよ涙は」もそう。

1991年、ノートPCとモデムを買ってパソコン通信を始めた。様々な設定に苦戦しているとラジオから「少年時代」が流れて来た。この曲を聞くと、あの頃のことを思い出す。

「なぜか上海」は、21世紀になってから、よく聴くようになった。中国への出張は上海から入国することが多くこの曲に親しみが湧いたものだ。「海を越えたら上海~」

代わりじゃないのよ大豆はオーパス、山下達郎Re: プレイバック70年代(いずれもサイト内)

ページ移動

ユーティリティ

« 2024年07月 »

- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

定年後の作法
2024/11/01 05:05
耳鼻科と眼科、24年10月
2024/10/31 06:00
素読のすすめ
2024/10/30 06:03
関西へ、24年10月
2024/10/29 05:57
選挙後の多数派工作へ
2024/10/28 06:24
中国の景気減速
2024/10/27 06:12
もっと、光る君へ(音楽)
2024/10/26 05:52
戦略的思考とは何か
2024/10/25 05:49
川の流れのように
2024/10/24 06:01
ハインリッヒの法則
2024/10/23 05:27

Feed