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2024年09月の記事は以下のとおりです。

リーダーの引き際

「私が何をやったというのか」 辞任を促す上院議員の手紙に激怒したり、家族の反対を口実に続投を訴えたり。一方、辞任をほのめかしたり、周囲に自殺を心配されたりの不安定な精神状態。ニクソン氏の引き際は「悪あがき」とも言えるものですが、退陣圧力にも抗い、地位に執着することは権力者の本能かもしれません。

ウォーターゲート事件で任期中に辞任に追い込まれたニクソン大統領。50年前のアメリカでのお話。引用は、一か月ほど前に掲載された、東京新聞の社説「週のはじめに考える 権力者の引き際とは」(8/4)から。

社説は、リーダー2人の去就を伝えている。まず、再選を目指していた大統領選から撤退を表明したバイデン大統領。「トランプ前大統領の有利が伝えられ、党内で噴き出した撤退論に抗い切れなかった」(東8/4)。もっと「悪あがき」するかと思いきや、割とあっさり自ら身を引いた。

一方、岸田首相は、この8月初旬時点では、9月の「総裁選を目前にして、党内の支持獲得に腐心」(同)、まだ「悪あがき」をしている。それに、自民党の裏金問題では、「どこかひとごと」、「組織のトップである自分には何のおとがめもなし」(同)、と厳しく非難されている。結局、8月半ば、電撃的に退陣を表明。裏金問題について「組織の長として責任を取る」と会見で述べた。

今、もう一人「悪あがき」のリーダーがいる。世を騒がせている兵庫県のあの人。パワハラなどの疑惑が内部告発された斎藤元彦知事。いよいよ県議会議員全員が辞職を求める事態となっている。本人はすべての疑惑を否定しているが、「一連の対応が不適切だったのは明白だ」「斎藤氏は潔く身を引く決断を下すべき」と、産経新聞の社説(9/14)は見限る。

これからどんな「悪あがき」ぶりを見せてくれるのだろうか。

さて、9/9週、在京六紙の社説は、そのほかに、日韓の首脳外交、被爆体験者の救済、パラリンピック閉幕、トランプVSハリス討論会、自民・立民W党首選、新米の価格高騰、東大の授業料値上げ、自民総裁選の討論会などを話題にした。

六紙社説、閉幕、退陣、敗戦トランプ登場に備えよ(いずれもサイト内)。バイデン大統領「新しい世代にバトン渡す」 演説で撤退理由説明(7/25)、岸田首相退陣へ、総裁選に不出馬表明「けじめつける」(8/14)

VW、ドイツで工場閉鎖検討

高い電気で高い製品を作っても国際競争には勝てず、すでに余力のある企業から、国外逃避が始まっている。産業の空洞化、それに伴う雇用の喪失はすでに隠せない。

8月下旬、川口マーン惠美さんのシュトゥットガルト通信(8/23)を読んだ。

ドイツは、再生可能エネルギーへ完全に置き換えることを目指し、昨年4月に全ての原発を止めた。移行期は安価なロシア産天然ガスでの発電を想定していた。が、目論見はあっけなく崩れ去り、今、足りない電気は、チェコや、ポーランド、フランスなど隣国から高いお金を払って輸入している。

いったいどんな企業が国外逃避しているのだろうか、と思っていた矢先、nikkei.comの記事を見て驚いた。「ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は2日、同国で工場の閉鎖を検討していると明らかにした」(9/3)。え、ドイツ製造業の象徴のような企業がそんなことになっているのか。

VWは「工場閉鎖に関し、雇用保障を含めた労働組合との労働協約を破棄すると」「同国最大の産業別労組IGメタルに通知」(9/11)、IGメタルは「VWとの労使交渉を9月25日から始めると明らかにした」(9/13)、と続報が出ている。いずれもnikkei.comから。

日本でも原発は敵視される。「安くて安定した電気がないと、経済は立ち行かない」「ドイツも日本も、このままでは落ちぶれるばかりだ」と、川口さんは警鐘を鳴らす。

川口マーン惠美(サイト内)。国外逃避が止まらない…!「電気代が異常に高い」ドイツがいま陥っている「産業の空洞化」と「雇用の喪失」(8/23)|シュトゥットガルト通信、独フォルクスワーゲンの国内工場閉鎖が示唆するドイツの産業空洞化、果たして日本の二の舞になるのか?-名だたるドイツ企業がドイツ脱出を考える理由(9/13)|唐鎌大輔の為替から見る日本

台風13号、24年

沖縄本島へ真っすぐやって来る、そんな予報もあったけれど、少しずれて奄美諸島の方を通るようだ。先日の10号は、だいぶ迷走して、当初予想より西寄りのルートをとった。この度の13号は少し東寄りへ。

「東へ西へ」という曲があった。井上陽水だったかな。あの歌の中で「東へ西へ」するのは確か「月」「電車」そして「カラス」。台風は登場しない。

台風井上陽水10選(いずれもサイト内)

NHKプラス、24/9/11

暇にまかせてテレビ番組をいくつか観た。NHKプラスにて。

芸術に対して、近ごろ、理屈が多過ぎる、説明が多過ぎる

観て、いいなぁ、と思う、それでいいではないか。日曜美術館「私とルノワール-池波正太郎」から。おとなのEテレタイムマシン(NHK-Eテレ、9/7 22時、1981/12/6初回放送)

人を人として見るべき。道具じゃない

働ける環境をつくる、協力雇用主の男性がきっぱり言う。ETV特集「罪と赦し-出所者たちの記録」(NHK-Eテレ、9/7 23時)から。

突き詰めれば、辛抱強い人が勝つ

妙手はない。叡王戦5番勝負のドキュメンタリー、NHKスペシャル「藤井聡太VS.伊藤匠 AI時代 将棋の新たな地平」(NHK総合、9/8 21時)から。

まことに小さな国が開花期を迎えようとしている

スペシャルドラマ「坂の上の雲」(1)少年の国(前編)(NHK総合、9/8 23時)。またあのドラマをやっている。1話を2分割しているようだ。

安全は簡単じゃない

大量のカメラを、よく取り付けたな。「100カメ 福島第一原発 あの事故から13年。廃炉作業の最前線をのぞき見!」(NHK総合、9/9 午前0:10)から。

# アーカイブスで巡る 愛知 瀬戸市(NHK総合、9:10 3:01-3:31)

定期預金の金利が気になる

8月末、ある大手行が定期預金の金利を引き上げるという記事を読んだ。これで、3メガバンクの金利が年0.125%で揃うことになったのだとか。大手も動き出し預金争奪戦が本格化して来るのだろう。

大きなものはゆっくり動く。一方、ネット銀行などは小回りが利く。例えば、4月、euじぶん銀行0.55%、ソニー銀行0.5%なんてのがあった。いずれも3か月もの。

さて9月現在はどうだろう。新規に口座開設した人向けに、1.2%という高い金利があったりする。既存ユーザ向け1年ものでは、あおぞら銀行0.45%や、オリックス銀行0.4%、などが目を引く。SBJ銀行の0.6%、これは1百万円まで。2年ものなら、ソニー銀行0.5%などがある。

年数をもっと長くすれば数字は良くなるけれど、金利が上昇しつつある今そんな長期に預けるのはいかがなものか。SBI新生銀行の普通預金は、条件次第で、0.3%になる。銀行に預けるお金はそこをベースにして、タイミング見て、比較的高い金利の定期へと移して行く。しばらくは、そんな対応になるだろうか。

auじぶん銀行、口座開設(サイト内)。三菱UFJ銀行と三井住友銀行、定期預金の金利上げ(8/30)

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