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2024年10月の記事は以下のとおりです。

新源氏物語

  • 2024/10/11 06:21
  • カテゴリー:読み物

わが男友達カモカ氏は、読んで退屈きわまりないところがある、源氏物語は女のおしゃべりの集大成みたいなもんで、一千年の間、面白いといって読んできたのは女だけやないか、なんて珍説を申し立てております

田辺聖子著「新源氏物語」下(新潮文庫、1984年、改版2015年)に所収された著者のエッセイ「『源氏物語』とつきあって」から(p513)。末尾に「波」昭和53年12月号よりとある。

「女のおしゃべり」なのだから、もちろん、「かなり男を見て、よく観察している」「男の心理、生理を見事にとらえている」。原著者の紫式部は、かなり親密な「男友達を年代別に沢山もっていたんじゃないか」と著者は推察する。そう思わせるほどに、男のことがよくわかっている。

誰か男性が、例えば藤原道長が、手伝ったという説があるけれど、そうじゃないだろうと著者は書く。道長は、雑駁で、細かい心理の綾は面倒くさい。それに、もし道長が手伝っていたら、「政治の場面がもっと増えたに違いない」と。

著者には源氏物語の現代語訳が複数あるらしい。この「新源氏物語」はその一つ。全巻は訳出されていない。第3帖「空蝉」から始まって、光源氏が出家を決意する第41帖「幻」で終わっている。

光る君へ田辺聖子(いずれもサイト内)

ご趣味は?

  • 2024/10/10 04:54
  • カテゴリー:音楽

イギリス人の同僚と趣味について話したことがある。

彼と、いわゆるクラシック音楽についてよく語り合った。昼飯を一緒に食べようと出かけた折に、たまたまモーツアルトのピアノ協奏曲19番が流れていて、好きな曲だと私が言ったのがきっかけだった。東の果ての人たちもヨーロッパの音楽を聴くんだな、なんて本気なのか冗談なのか判らないことを言っていたけれど、私が楽器を吹くことも知って俄然色んな話をするようになった。

ロンドンに住んでいた頃は、2つのオケの定期会員だったとか。一つは確かフィルハーモニア管と言ったように思う。ドイツへ引っ越して来てからは、暇を見付けてはオペラハウスに通うようになったらしい。好みのジャンルは広い。バロックから20世紀まで。ただし調のない現代音楽は聴かない。編成は器楽曲から管弦楽曲やオペラまで。

ベートーベンから、ブラームス、マーラーという交響曲の系譜は、彼が好きな話題。ブラ2とマラ5の共通点を熱心に語っていたことを覚えている。それとブラームスの室内楽。六重奏曲の素晴らしさを繰り返し聞かされた。彼に教えられたことは少なくない。

当然、音楽を聴くことが趣味なんだろ、と訊ねたことがあった。こちらが用いたホビーという単語に彼は反応した。音楽を聴くことはホビーではない、と。

隣の部署のウォルフガングが自宅をこつこつ作ってるだろう、ああいうのがホビーだ。それとか研究部門のアンドレアスは根っからの共産主義者。あれもホビー。おまえ(私)の楽器もそう。自分は確かに時間があれば好んで音楽を聴くけれど、それはホビーじゃない、生活の一部と言うべきだろうか。単なる知識。そんな答えが返って来た。

日本語の趣味と、イギリス人の言うホビーは、意味が完全に一致していない。彼らに趣味はなんなのと気軽に訊ねるには、暇な時に何してるの、ぐらいの質問が良いようだ。

多発する山岳遭難バイエル教則本にわかサッカー観戦者(いずれもサイト内)

石破首相の評判

変節、嘘つき、手のひら返し、言行不一致、期待はずれなどと、連日のようにメディアが書き立てているようだ。SNSでも騒ぎが拡がっているのだとか。だからと言って逐一追う暇もつもりもない。いったいどんな風に評されているのか週末にでも読でみよう、新聞の社説に限ってではあるけれど。

ここでは、日々訪ねるブログでの石破さん評を拾ってみた。目についた範囲で。

10日ほど前の総裁選の時。石破さんの逆転勝利は「意外な結果」、「非常に変わった人」が選ばれた、などの感想がある一方で、「好きな政治家」、「石破さんなら建て直すかも知れない」という声もあった。

昨日あたりだと、いわゆる裏金議員の公認非公認に関して「石破さん辛いところ」とあったりする。別の方は、立憲民主の野田党首と比較して、「ひょっとしたら政権交代もあるのだろうか」と書いていた。

毎日のように訪ねているブログは数えると片手で足りる。数は少ないながら、政治的に偏らず、色んな意見を聞かせてもらっている。

自民新総裁に石破氏(サイト内)

auじぶん銀とPontaカード

auじぶん銀行のアプリを操作している際に、Pontaカードと連携するというようなボタンがあることに気付いていた。連携すればどんないいことがあるのか判らない。が、だいぶ前につくったPontaカードがまだどこかにあるはずなので、その内に探し出してやってみようと思っていた。

そのカードがたまたま見付かったので、連携、やってみることにした。何はともあれ、とりあえずweb検索。まず、PontaカードをauIDと連携させる必要があると出た。はて、auIDとは何だろうか。名前からして、au電話のユーザに限って発行されるIDなのだろうか。調べてみると誰でも持てるIDのようだった。

auIDを新規に登録。そして、Pontaカードと連携、と進めたのだが、ここで躓いた。本人確認のためにカード作成時に入力した情報を求められた。名前や、生年月日、電話番号というごく基本的なことなのだがエラーが出る。電話番号がひっかかってる。当時の番号を入れないといけないのだ。そりゃそうだ。が、覚えてないし、どこかにあるメモもすぐに見付けられそうにない。

古いカードは、せっかく見付かったけれど、その連携は諦めて、新たなPonta会員番号を取得することにした。これなら躓きなし。すんなり作業は進む。それに、昨今は、番号さえあればスマホに表示されてカードレス。

auIDを介して、auじぶん銀行の口座と新Pontaカード(番号)の連携を済ませた。

古い方のPontaカードは、もしかすると少しはポイントが残っているかもしれない、新旧のカードをまとめる作業が、電話番号抜きで、できると良いのだが、と淡い期待を持った。統合のためのページが用意されており、そこで作業を進めた、のだが、

やはり電話番号でひっかかった。

乗り掛かった舟だ、昔の電話番号を探すことにした。携帯電話に違いない、考えられる候補は二つ。ファイル類をひっくり返して番号を探し出し、一つずつ試して行った。どちらもエラーになった。え、どういうことだ、もしかすると、当時の自宅固定電話か、それなら辛うじて覚えている。03から始まるその番号を入力するとOKになった。

旧カードには16ポイント残っていた。それを新しい方へ移した。

auじぶん銀行、口座開設(サイト内)。Pontaカードとauじぶん銀行口座を連携する方法を教えてくださいauID 新規登録、Pontaポイント統合・移動手続き

田中一村

貧しくなければいい絵は描けない

この言葉に衝撃を受けた。日曜美術館「黒潮の画譜-異端の画家・田中一村」から。

学生時代に観た。その記憶は鮮明で、卒論を書いている頃だった。

先日、NHKプラスでこの番組を見付けてすぐさま再生した。添えられた解説を読むと最後にこうある、1984年12月9日放送、と。確かに卒論を書いていた頃だ。符合する。が、どこか、しっくり来ないものがある。その年の手帳を取り出した。

やっぱりそうだ。次の週末、12月15日(土)に演奏会の本番を控えていた。オケは4年間で卒部する。その最後の定期演奏会だった。卒論の時期で、なおかつ演奏会が間近に迫るそんな頃に、悠長に美術番組を観たのだろうか。ちょっと考え難い。放送日の12月9日は日曜日、手帳には何とも書いてないけれど、ボックス(オケの練習場)へ行っていたはず。

NHKクロニクルで過去の番組表を検索してその謎は解けた。1か月ほど後にアンコール放送があった。それを観たのだ。卒論はヤマ場を越え、ほっと一息、テレビでも点ける気になったのだろう。1985年1月12日(土) 23:25、NHKアナログ総合、アンコールアワー 日曜美術館「美と風土」黒潮の画譜~異端の画家・田中一村~、小林忠,浜美枝,国井雅比古

今回、40年ぶりに観て、この画家の非凡さを再認識した。只者じゃない。画家の友人、松原若安氏が言う。絵の大家とかそんな風には全然思えない。まるで、紛れて来た流れ人。パンツ一枚に破れたシャツ着て、そして草履を履いて。

今、上野で大回顧展が開かれている。

ボクネン美術館、23年10月(サイト内)。日曜美術館「美と風土」黒潮の画譜~異端の画家・田中一村~▽おとなのEテレタイムマシン(NHK-Eテレ、9/28 22時)、NHKクロニクル田中一村展 奄美の光 魂の絵画 Tanaka Isson: Light and Soul(9/19-12/1)|東京都美術館

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