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キーワード「デジタル庁」の検索結果は以下のとおりです。

横綱白鵬が引退へ

白鵬が現役を引退する。六紙社説では日経を除く5紙がこの話題を採り上げ、大横綱の功労を称えている。それとともに、角界に問う。スター力士が土俵を去って大丈夫なのか、次世代を担う有望な若手力士は育っているのかと。

ざっと読み通して二点ほど思うことがあった。

白鵬称賛の声に、「巨漢力士の大味なぶつかり合いが多かった時代に、柔軟な体を生かした速くて多彩な技」(朝日)や、「四股・テッポウなどの基本を徹底する姿勢」(読売)がある。真のライバルと期待された「稀勢の里もけがに泣いた」(東京)ともある。これらの記述から、太り過ぎ、稽古不足、けが、その悪循環にはまり込み、成績を上げられない力士が少なくないことが容易に類推できる。

大相撲は、「相撲道の伝統や精神」(読売)を謳いながらも、「懸賞や観客」(東京)を前提とする興行に過ぎない。興行なのだから客を喜ばせようと、例えばプロレスのように勝負を演出しようものなら「八百長」(毎日)と激しく咎められる。かち上げや「けんか腰の張り手」(産経)など荒々しい取り口は、ルール違反でもないのに批判され、「万歳や三本締め」(同)は神事にそぐわないと叱責される。「女人禁制」(朝日)の件はうやむやか。中途半端と言うか、説明が足りていないと言うか、時代に即していないと言うか、もやもやしたものが漂っている。

9/27wの六紙社説は、白鵬引退のほかに、中台TPP加入申請や、自民新総裁に岸田氏、部落地名裁判、大阪3歳児殺害、北の極超音速ミサイル、緊急事態全面解除、デジタル庁接待、三菱電機不正、眞子さまご結婚などを題材にした。

休場続出、19年九州場所(サイト内)。私も随分白鵬の言動には苦言を呈してきたが…立派な部屋と力士をつくってくれ|北の富士コラム特別編

菅首相の失敗

対中政策には一切触れず、日米関係もバイデン政権の信頼を得られたとは思えない。政権終盤にはアフガニスタン邦人救出作戦の失敗など

外交安全保障の分野は、誇れるものはなかった。政界地獄耳「次期自民党総裁に求められるのは安倍・菅政治終焉の実現」(日刊スポーツ、9/4)から。

同じの日(9/4)の六紙社説も、菅首相の退陣表明一色。彼のどこがよろしくなかったのか六紙の意見をざっと拾った。後手に回った感染症対策(6票)、Go To キャンペーンへの拘り(4票)、権力集中おごりの体質(5票)、説明や説得の姿勢が欠如(5票)、そして、国会を軽視(3票)。

この一年、ウイルス蔓延にお粗末な政権と二人連れの国難に苦しめられた。とりあえず一難は去ることになり、もう一方は居座る。

なお、外交安全保障政策については、この日の6本の中で唯一、産経が書いている。「アフガニスタンの退避作戦以外は成果をあげた」。日米首脳会談では台湾海峡の平和と安定の重要性を確認し、日米同盟や、G7、Quadで「対中抑止強化を戦略的に進めていた」。アフガンからの退避はやはり失敗。それ以外は上手くやったと。

8/30週の六紙社説、その他に多くが採り上げた題材には、デジタル庁発足、米軍アフガン撤収と退避作戦、予算概算要求、防災の日、池袋暴走の飯塚被告に実刑判決、全国学力テストなどがあった。

「二階切り」で泥沼、万策尽きた首相 退陣舞台裏(9/3)、「お前と一緒に沈められねえだろ」退陣表明前夜、“2A”から首相に三くだり半(9/4)

車の電動化

日経が社説(8/18)に採り上げたのを見て少し遡り拾ってみた。六紙社説でタイトルからそれと判るのは、今年に入って以降、そこそこある。ただし、書いたのは、日経と読売の2紙に限られる。

  • EV化が迫る車の部品再編(日経、2/12)
  • 車載用電池 開発と原材料の確保に全力を(読売、3/14)
  • 中国製EVが促す構造変化に備えよ(日経、4/23)
  • 脱エンジンに挑むホンダ(日経、4/28)
  • 急速なEV傾斜に日本車は対応できるか(日経、7/20)
  • EV充電設備 ガソリン車並みに使いやすく(読売、7/25)
  • 車の電動化目標 主要国の規制に戦略的対応を(読売、8/11)
  • 車の電動化に柔軟に備えよ(日経、8/18)

日本の製造業を牽引する基幹産業が、今、岐路に立たされている。転落のとば口にあるようにも見える。産業の今後について新聞はもっと意見すべきではないのか。他紙はどうしている。

8/16週の六紙社説は、民主化崩壊やタリバン会見などアフガンの話題でにぎわった。ほかに題材になったのは、緊急事態拡大や、病床確保、東京パラ無観客に、GDP微増、膨張するふるさと納税など。シリーズでは、毎日の「問う’21夏」3本(継続)、日経の「デジタル庁に望む」3本があった。

トヨタ、9月に世界で計画比4割減産 コロナ拡大で部品不足(8/19)、デジタルで日本の基幹産業が危ない、自動車は没落した家電の轍を踏む(2/4)、国家ビジョンなきガソリン車禁止目標(政界地獄耳、2020/12/22)

雷鳥の森

  • 2021/01/04 06:46
  • カテゴリー:読み物

二十年が過ぎたが、彼にはまるできのうのことのように思われる。人が生きていくなかで、時の長さは、暦ではなく、生じた出来事によって計られるからだ。道の長さが、実際の距離ではなくて、道行きの困難さによって記憶されるのと同じように。

マーリオ・リゴーニ・ステルン著「雷鳥の森」(みすず書房、04年)に収載の「向こうにカルニアが」はそのように始まる(p1)。カルニアは、中央ヨーロッパから西に歩いてアルプスを越えてきた者が、最初に踏むイタリアの地、と注にある。著者もまた、アルプスを越え、ナチスの強制収容所から生還したのだった。

持ったる懐剣なげうったが背筋へ当たってのう。暑さ寒さ陽気の変わり目に痛んでならん。二十年以前の傷だが、治るか。

古傷、切り傷に効き目があると口上し、がまの油を商っておれば、背中に後ろ傷を負った親の仇にいつか巡り合えるに違いない、と香具師に身をやつした姉弟。今まさに討つべき仇が眼前に現れた、のだが。引用は、三代目三遊亭金馬の落語「高田の馬場」から。放送、NHK第1、1/3 ラジオ深夜便1時台。初出、同局、56年3月の「演芸独演会」。

それから20年たった今、コロナ感染拡大を受けた給付金支給の混乱などを見れば、行政のデジタル化は進んでいなかったことが分かる。

2001年、時の森喜朗内閣が、IT国家戦略をぶち上げたのだったが、結局は何も進まなかった。引用は、「デジタル庁」元年、DX挽回なるか 菅首相肝煎り―番号カード・行政システム焦点(jiji.com、1/1 7時19分)から。縦割りや縄張りでデジタル化を阻む官僚機構、果たしてそれに風穴を開けることができるだろうか。

場所も時代も異なる3つの話。共通するのは「20年」、ただそれだけ。

# Mario Rigoni Stern (1921-2008)。石丸謙二郎の山カフェ「山びとの生き方~服部文祥さん」(NHKラジオ第1、11/21 8時)

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