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キーワード「ファゴット」の検索結果は以下のとおりです。

ダニー・ボーイ

  • 2023/06/20 06:14
  • カテゴリー:音楽

(「ロンドンデリーの歌」は、)世界で最も広く親しまれるアイルランド民謡の一つである。様々な歌詞によって歌われ、特に「ダニー・ボーイ」のタイトルのものが有名である。

なるほどそういうことか。この曲は、ロンドンデリーの歌と呼ばれたり、ダニー・ボーイと呼ばれたりするのはなぜだろうと思っていた。FMでザ・キングズ・シンガーズ演奏会を聴いているとその曲が流れて来たので調べてみた。引用は、Wikipediaから。

その演奏会では、タイトルは「ダニー・ボーイ」で、その歌詞で唄われていた。Wikiでは他の歌詞、「デヴォージラの告白」など、をいくつか見ることができる。

唄のない器楽曲はどうだろう。Itzhak Perlman(Vn)、Philip Jones Brass Ensemble、それに、Daniel Smith(Fg)、手元の音源はいずれもタイトルは「ロンドンデリーの歌」。歌詞はなく旋律だけなのだから当然そうなる。

楽譜も見てみた。確かファゴットの重奏曲にあったはず。まず中川良平編曲の二重奏、そのタイトルも「ロンドンデリーの歌」。ところが、McCubbinによるファゴット4本のための編曲版では、なんと「ダニー・ボーイ」と大書され、小さく「ロンドンデリーの歌」と添えられている。認知度の高いタイトルが目立つようにしているのだろう

ロンドンデリーの歌|Wikipedia、ベストオブクラシック▽ザ・キングズ・シンガーズ演奏会(NHK-FM、6/12 19:30)収録2022/12/13ミューザ川崎シンフォニーホール、中川良平編「マイ・メロディ・ブック-2本のバスーンのための」(草楽社、1988年)、"Danny Boy - Londonderry Air", arranged for Bassoon Quartet by Ian McCubbin(Spartan Press、1990年)

バリサクでバッハ

  • 2023/02/02 06:23
  • カテゴリー:音楽

バリトン・サキソフォンによる、バッハの無伴奏チェロ組曲の演奏を聴いた。思ったほど悪くない。この楽器の太い音が奏効しているようだ。6曲すべてを演ったのは称賛されて良いと思う。お見事。

Johann Sebastian Bach
Suites for Solo Cello BWV 1007-1012
Arranged for Baritone Saxophone by Henk van Twillert
Henk van Twillert (B. Sax)
Recording, August 2000

ファゴットで全曲を演奏した例はあるだろうか。Arthur Weisbergによる演奏(1987年)が手元にあるけれど、これは2番と3番、2曲だけだ。最近では、Bram van Sambeekによる1番の例がある(2021年)。寡聞にして知らないだけで全曲を制覇した立派な演奏があるのかもしれない。

ただ、バリサクにしろファゴットにしろ、繰り返し聴けるものじゃない。申し訳ないけれど風変わりで珍奇な音楽だ。頑張って吹きました、の域を出ない。チェロの名演が少なからずあるのだから素直にそれを楽しもう、言うまでもないことだけれど。

Bach Transcriptionsスカラムーシュ(いずれもサイト内)。Henk Van Twillert, Bach – Cello Suites arr. for Baritone-Saxophone|Discogs、Pierre Fournier(1961年)、Yo-Yo Ma(2018年)

来年、150周年

  • 2022/06/22 06:27
  • カテゴリー:音楽

先週末、家人がキッチンで蒸し物をしていた。器から少し飛び出した布に「1993」の文字が見えていた。あの手拭いだ。

それは、演奏会にエキストラで参加した際に記念でもらった日本手拭い。管弦楽は、とある高校のオーケストラ部OBたち。曲目は、ベートーベンの交響曲第9番。お手伝いしたのは、2番ファゴットだった。

かれこれ30年も経つんだな。あらためて見ると手拭いには、高校の「創立百二十周年」と刷り込まれている。そうそう、OB演奏は記念行事のプログラムだった。30年経つということは150周年がやって来る。1993に30を加えて2023、来年だ。

わが母校、と言ってもこちらは小学校、も、来年、創立150周年を迎える。100周年の時には5年生で在校していた。お祝いの式典は初冬の頃で、前後して江崎博士のノーベル賞受賞が報じられ国中が沸いた。学校と博士とは特に関係はないけれど、100周年とノーベル賞と二重におめでたい、と担任の先生が言った。あれから50年経とうとしている。トシとるわけだ。

白夜行(サイト内)

協奏曲ハ長調 RV556

  • 2022/06/10 06:26
  • カテゴリー:音楽

ヴィヴァルディは、発明されたばかりのクラリネットを独奏楽器に加え、協奏曲ハ長調を書いた。この作品の響きは当時相当に斬新であったことが想像される。

そんな曲紹介があった。最新の研究成果なのだろうか。実際、作曲者が意図したのは、クラリネットの前身であるシャリュモーだったかもしれない。番組ではEratoの音源(以下)が流れた。現代のクラリネットが使われている。

Antonio Vivaldi, Concerto in C Major RV556
Flute - Alain Marion, Clémentine Hoogendoorn Scimone
Oboe - Pierre Pierlot, Alessandro Bonelli
Clarinet - Jacques Lancelot, André Boutard
Bassoon - Maurice Allard
Violin - Nane Calabrese, Juan Carlos Rybin
Orchestra - I Solisti Veneti
Conductor - Claudio Scimone
Recording 1973

バソンにモーリス・アラールの名が見える。彼は、これとは別に、同じ指揮者、オーケストラ、レーベル(Erato)で、ファゴット(バソン)協奏曲の名演奏を残している。全三十数曲の内、録音されたのは6曲。

# Antonio Vivaldi (1678-1741)、ヴィヴァルディの合奏協奏曲「調和の霊感」から他▽クラシックカフェ(NHK-FM、5/25 14時)。バソンの名手アラール(サイト内)

アンリ・エレール

  • 2022/03/16 06:35
  • カテゴリー:音楽

先日久しぶりに楽器をケースから出した。虫干し。それ以来、ファゴット(バスーン)の演奏をあれこれ取っ換え引っ換え聴いている。目先を変えて、聴いたことがない演奏を求め、web上の音源探しを精力的に行ったりもした。一つ珍しいものを見付けた。エレールが吹くヴィヴァルディだ。

Antonio Vivaldi
Bassoon Concerto in d minor, RV481
Henri Helearts
Orchestre de la Suisse Romande
Ernest Ansermet
Recording November 1952

アンリ・エレール(Henri Helearts, 1907-2001)、往年のバソン奏者。バソンはフランス式バスーン。エルネスト・アンセルメ時代のスイス・ロマンド管弦楽団で主席をつとめていたので、同団の膨大な録音の中に彼の音色も記録されている。例えば、ラベル「道化師の朝の歌」(1960年)のソロは彼だろう。バソンらしい味わい深いソロを聴くことができる。

H, répertoire | Mon Musée Musical, Nouvelle Deuxième Partie、スイス・ロマンド管弦楽団|Wikipedia。バソンの名手アラール(サイト内)

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