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アサヒ「ドライ病」

ピーク後からの対応が甘かった。ドライは00年に1億9千万ケースを突破。ここから下り坂に向かうが、アサヒは見たい現実だけに目を向けるようになる。販売量は落ちているのに08年に「20年連続、年間販売量1億ケース超を達成」とうたう。

「スーパードライ」という大ヒットを飛ばし、その成功体験にしがみ付く。日経電子版の記事、アサヒ「ドライ病」治せるか 成功体験のワナ(11/17)から。「見たい現実だけに目を向ける」、なかなか手厳しい指摘だ。

夏の甲子園での名勝負、箕島対星稜戦(79年)。一本のホームランが転機となり箕島を大会優勝へ導く。打者はその瞬間に手の平に残った感触を忘れられない。またやれると思う。一発狙いで大振りになってしまい、大会後は極度の不振。やがて野球から遠ざかる。「また同じようにホームランを打てるのではないかという思いにとりつかれてしまった」、山際淳司著「八月のカクテル光線」にそうある。成功体験はこわい。

アサヒ「ドライ病」治せるか 成功体験のワナ(11/17)。第61回全国高等学校野球選手権大会(79年)、一回戦(8月10日)安積商(福島)4-5x明石南(延長14回)、二回戦(8月15日)日大山形4-2明石南

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