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  • 2020/12/04 06:39
  • カテゴリー:音楽

あの人と別れた夜はただ何となく面倒くさくて、さよならバイバイ言っただけなのに

面倒くさいという表現が歌詞に出て来るんだな。「フランチェスカの鐘」から。堀内敬子さんの唄が上手い。NHK連続テレビ小説「エール」(120)、最終回のこの日、ドラマは進展せず、出演者が古関裕而の曲を唄う。Yahooニュースでこの特別編のことを知って、NHKプラスで観た。

【連続テレビ小説】エール(120)11/27(金)8:00-8:15、「とんがり帽子」古川雄大/井上希美/小南満佑子/子役のみなさん、「モスラ」井上希美/小南満佑子、「福島行進曲」古川雄大、「船頭可愛いや」山崎育三郎/ギター中村蒼、「フランチェスカの鐘」堀内敬子、「イヨマンテの夜」吉原光夫/BREEZE(小菅けいこ/田村麻由/中村マナブ/磯貝たかあき)、「高原列車は行く」薬師丸ひろ子、「栄冠は君に輝く」森山直太朗/山崎育三郎、「長崎の鐘」二階堂ふみ

番組の最後は「長崎の鐘」、これを聴いてある方のことを思い出した。伝説の開発マン、仮に高雄さんとしておこう。就職してまだ研究所勤めだったおれは、本社の高雄さんに電話をした。30年ほど前のことだ。当時、面識はなく、ただ部署と名前を知っていた。

シンガポールで製造する大事業を企画したのは彼(高雄さん)だった。顧客や政府との交渉もやった。それを終えると別の領域へ挑む。○○事業を一から立ち上げたのだった。一人で二つの事業部の礎を築いた開発マンはそうはいない。92年10月6日、高雄さんへ電話をかけ、ある提案について聞いて欲しいと頼んだ。彼は、すぐ午後に来いと言う。私は、取るものも取り敢えず急いで出かけた。案件は、新しい概念の○○で、私が所属する研究所や事業部には興味を持ってもらえなかった。規模は小さくない。なかなかいいかもと自分では思っていたが、説明し終えると、一刀両断、「お前の話はおもろない。けど、よお来た。酒飲ましたる」と、キタの新地へ連れ出してくれた。店の名前は、確か福喜多だった。そこで高雄さんは、色んな話を聞かせてくれた。細かいことは忘れたが、とにかく大志を持てと教わったことを覚えている云々

と書いている(「御守り」、10/1/20)。お店にカラオケがあり、彼が唄った曲が「長崎の鐘」だったのだ。新地の夜から十年ほど経ち、おれは転職しようかどうしようかと悩んでいた。そんな頃、誰かが、高雄さんが辞めた、定年まで何年もあるのに、と教えてくれた。それを聞いておれもその会社を辞める決心がついた。場を変えることを躊躇うな、機会を追え、あの鐘を鳴らすんだ、高雄さんにそう言われているような気がした。

古関裕而のバック音楽集(サイト内)。「エール」最終回 本編歌っていない“昌子さん”堀内敬子は「フランチェスカの鐘」劇団四季出身の実力披露(10/26)。あの鐘を鳴らすのはあなた|Wikipedia

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