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天涯通信

スーパーマーケットに寄って昼食の食材を買う。あれやこれやを買って、レジの前の列に並ぶと、いつもと支払い方法が変わっている。

自分で支払機にお金を突っ込む。コロナで世の中が色々と変わった、これもその一つ。先日訪ねた病院もそうなっていた。引用は、沢木耕太郎著「天涯通信2020 第一信」(12/18)から。恒例のラジオ番組に先駆けて書き下ろされたエッセイ。

その病院には週を跨いで二回通い、胃と大腸の内視鏡検査を受けた。ほぼ一年ぶりに訪ねたそこでは、支払機の外にも色々と変化が感じられた。主任の看護師が替わったようだし、検査室の前室や回復室の様子が違う。それに、ぎこちなさとスマートさが綯い交ぜになったスタッフたちの動きや接し方が気になった。それもこれもコロナの影響だろうか。それとも病院の経営方針に変更があったのだろうか。

検査は、手際よく進められた。前回ポリープが見付かった辺りを中心に丹念に診てもらった結果、今回は異変なし。胃の方も炎症が治まっていた。心身とも健全。感染症の騒ぎが続く年の瀬にそう実感できるのは幸いなことだ。

大腸内視鏡検査(サイト内)。沢木耕太郎~ミッドナイト・エクスプレス天涯へ2020

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