這い上がれ
- 2018/06/18 18:53
- カテゴリー:興行・放送
なぜネガティブにならないといけないんでしょうか。
これは誰の発言だろうか。トランプさんだろうか日本政府の誰かだろうか。当節、彼らの言葉であっても違和感はないのだが、そうではない。サッカー日本代表チームの監督、西野さんの言葉だ。W杯前の強化試合に敗れたあとのインタビューで、「今このチームに危機感を感じているのか」という質問に対して、憤りをぐっとこらえるかのように、監督はそう応じたのだ。NHK スペシャル「這い上がれ - 西野ジャパンの30日」(18/6/17 21時)から。
あの質問は、ガンバレと奮起を促す前向きのコメントが姿を変えたものなのだろうか。いや、もしそうであったなら、もし西野監督がそう感じたのなら、答えは違ったものになっていただろう(そしてカットされて放送されなかった)。なんとも不快な質問だ。あの質疑の場面を見る限り、あたかも不祥事を起こした企業による謝罪会見の場のように見えた。
それに、「這い上がれ」という番組タイトルはいかがなものか。監督や選手たちには気の毒なように思う。