木の束にヤールー
- 2022/07/08 06:29
- カテゴリー:沖縄・暮らし
家の中に入り込んだヤモリを追い掛け回して汗だくになった。
「草・木」のゴミ収集日に出そうと、木の枝を束にしてベランダに置いておいた。それがヤモリのお宿になったようだ。ゴミの日に、その束を、一旦、家に入れて、玄関から運び出す途中、潜んでいたヤモリが飛び出た。リビングで追い掛け回すこと数分、ようやくとっ捕まえて窓の外にご退出願った。外出する間際の捕り物で大汗をかいた。
ヤモリは沖縄ではヤールーと呼ばれる。家の周りそこら中にいる。繁みの方でケケケと鳴いているし、外廊下の壁にへばり付いているのをよく見かける。誘蛾灯のようになっている玄関灯の辺りが彼らの狩場だ。夜、帰宅して玄関ドアを開けようとすると、さっと身を隠す。小さな眼がこちらを窺っていたりする。朝、ぽつぽつ落し物がある。排泄物だ。沢山落ちている日は、狩りの盛況ぶりを思わせてくれる。
さて、今回ゴミに出した束は、元は、木の枝のオブジェだった。長さは2m弱、直径は太いところで1cmほど。30、40本ほどあったろうか。15年ほど前、在京時代にイケアで買い求めて、大ぶりの壺に投げ入れて部屋の隅に置いた。引っ越しの際にも捨てずに持って来たのだが、ここ沖縄では微細な生物たちに余程好まれたようで、カビが生える、虫が湧く、が毎年のように繰り返された。猖獗をきわめるとはこういうのを言うのだろう。散々な目に遭いながらも、その度、対処して来たけれど、この夏、またしても盛大に虫が発生したのを機にサヨナラすることにした。すべて半分に折って束ねた。
那覇市では、「草・木」は燃やすゴミとは別の日が指定されている。月に3度もあるのは土地柄だろう。亜熱帯の島では植物が繁茂する。シーズン問わず、刈り集めた雑草や、掃われた枝などが、そのゴミの日に並ぶ。オブジェ用の枝などはだいぶ珍しい部類だったろう。
# エアコン二台購入、18年3月(サイト内)。エアコンの室外機にヤールー・ガード