グリーグ、N響定期#1967
- 2022/10/31 06:21
- カテゴリー:音楽
「らじる★らじる聴き逃し」にあったグリーグの協奏曲を聴いた。N響の定期公演。
グリーグ作曲
ピアノ協奏曲イ短調作品16
(ピアノ)オリ・ムストネン
(指揮)ヘルベルト・ブロムシュテット
(管弦楽)NHK交響楽団
(29分45秒)
なんだこの乱暴なソロは。そこまで強打しなくてもいいだろ。それに、あちこち節回しに妙なタメがある。なんなんだこれは。真面目に弾いてない、ふざけている、悪乗りしている、そんな印象も受ける。一方、オケの方はエレガントでたいへん良い。ブロムシュテットの意図するところだろう。無茶なソロだから、せめてオケだけでもきっちり演ろうという気持ちがより一層働いたとしてもおかしくない。
先日聴いたペレーニの相方と言い、このグリーグと言い、なんと粗野なピアノだろう。こういうスタイルが、最近、流行ってるのだろうか。
# 協奏曲十選、ペレーニのベートーベン(いずれもサイト内)。ベストオブクラシック▽N響第1967回定期公演(NHK-FM、10/26 19時、サントリーホールから中継)。「ピアニストという蛮族がいる」中村紘子著(1992年)