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中国の景気減速

在京六紙の社説は、今日(10/27)投開票の衆院選が題材となり日々賑わった。

そんな中、中国に関する社説が同じ日に2本あった。視点はまったく異なるけれど、どちらも根底には景気の減速がある。21日付け。

一つは、日本経済新聞の社説「好調の訪日消費に死角あり」(10/21)。訪日消費シェアの首位に中国が返り咲き、「コロナ前の19年実績(36.8%)に近づいている」。「中国一国への依存傾向も要注意」、「特定の国への過度な依存は相手先の景気動向などに影響を受けやすいといったリスクを生む」。

沢山の旅人を送り込んでくれる、いいお客さんだ。ただし、あまりにも多くなると、その国の好不況に訪日消費が大きく左右されてしまう。中国頼みは大きなリスク。

もう一つは、東京新聞の社説「中国若者就職難 情報隠しても解決せぬ」(10/21)。「中国で若者の就職難が深刻化している」。「不動産バブル崩壊など経済減速に有効な手が打てておらず、雇用の受け皿が十分増えていない」、「都市部の16~24歳の若者の失業率は昨年6月に21.3%と、過去最悪を更新」。

失業率が高まると犯罪が増える。街頭での凶行も少なくないようだ。実際、深圳での児童刺殺事件は失業者による犯行だった。中国経済の深刻な悪化が背景にあることを窺わせる。

読売や朝日の社説は、別の日に、はっきり露骨に書いた。「中国経済の減速 先行き不透明感が一層増した」(読10/22)。「中国の経済 危機感てこに立て直せ」(朝10/23)。

中国経済の減速。それは、もはや誰の目にも明らかなのだろう。その影響で、世界経済がひどい状況に引きずり込まれなければ良いけれど。

さて、10/21週の六紙社説は、衆院選の争点が話題の中心だった。能登豪雨1か月や、闇バイト強盗、非公認側に2千万円、インサイダー取引き疑惑、北朝鮮の対露派兵、イスラエルがイラン報復、なども採り上げられた。

六紙社説、この一か月、中国は(いずれもサイト内)

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