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どんぐり

  • 2020/06/04 06:45
  • カテゴリー:読み物

寺田寅彦の随筆で忘れられない一篇がある。タイトルは「どんぐり」。妻を若くして失う。結核だった。忘れ形身の子が、こいもこいも(これもこれも)と、どんぐりを数える声が切なく響く。

亡妻のあらゆる短所と長所、どんぐりのすきな事も折り鶴のじょうずな事も、なんにも遺伝してさしつかえはないが、始めと終わりの悲惨であった母の運命だけは、この子に繰り返させたくないものだと、しみじみそう思ったのである。

話はそう終わる。悲惨であった運命、始めと終わりとある。終わりは病に関わることだろう。始めはどういうことだったのだろうか。当初読んだ時にも気になった。この度検索してみてそのことに言及しているサイトを見付けた。名前からすると親戚筋の方だろうか。

夏目漱石先生の追憶(サイト内)、寺田寅彦「どんぐり」|青空文庫「団栗」:寅彦と夏子、一瞬の夏、永遠の夏|寺田泰比古研究室

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