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エア・パワーの時代

  • 2020/07/19 06:17
  • カテゴリー:読み物

たぶんエア・パワーが縮小していった過程の主要な要素は、核兵器が拡散したことであり-わかりやすく言えば、原爆はあまりにも強力であったため、ほんの一握りの原爆でも最強の国家ですら放射能に汚染された砂漠へと変えてしまうことが可能となったことである。

第二次世界大戦で花形だった航空戦力、エア・パワー。その隆盛は、まさにその頃がピークだった。引用は、マーチン・ファン・クレフェルト著「エア・パワーの時代」(芙蓉書房出版、14年)、その最終章「凋落、1945年以降?」から(p514)。

戦略爆撃の代わりにはICBM。その他にも巡航ミサイルや、人工衛星、ヘリコプター、無人機、民間機(輸送用)など、在来型の航空戦力を代替する策は、現在、いくらでもある。コストのかかる戦闘機や爆撃機の存在理由を問われかねない。それに、大規模な戦争はなくなり、今や航空機を持たないゲリラやテロリストたちによる残忍な戦争の時代になっている。

# SAC 戦略空軍、RPV 遠隔操縦機、UAV 大型の無人機。「補給戦~何が勝敗を決定するのか」(中公文庫、06年)、「戦争の変遷」(原書房、11年)

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