三屋清左衛門残日録
- 2019/10/29 06:21
- カテゴリー:読み物
近ごろ、暑さ寒さに対して以前よりもややこらえ性がなくなって来た気がしないでもない。気持はしっかりしていても、身体が言うことをきかないようである。これも老いの兆しだろう
藤沢周平著「三屋清左衛門残日録」(文春文庫、92年)から(p378)。読む度に主人公のような大人(たいじん)になりたいと思う。齢は52歳。いつの間にか、実年齢は自分の方が上回ってしまった。当時の50歳台は現代で言えば60代半ばから70代に相当するだろうか。そうなると、やはりこっちの方がまだまだ若輩者だ。今回読んでみると「老い」に関する記述が割とあることに気付いた、例えば引用した箇所など。これまであまり目に留まらなかった。本書は、自分にとってはどちらかというとビジネス書の一冊なのかもしれない。