良い戦略、悪い戦略
- 2022/04/07 06:21
- カテゴリー:読み物
リストを作ることは、認識能力の限界を乗り越える手段と言える。リストがあれば忘れてしまうことを防げるし、リストを作る過程で、抱えている問題の相対的な緊急度や重要度を天秤にかけることができる。そして「いまやるべきこと」が明確になれば、問題解決に向けた行動を起こせるはずだ。
買い物リストとは根本的に違う。リチャード・P・ルメルト著「良い戦略、悪い戦略」村井章子訳(日本経済新聞出版社、2012年)の第3部「ストラテジストの思考法」第17章「戦略思考のテクニック」から(p345)。
引用部分と呼応して示唆を与えてくれる箇所を抜き書きしておこう。有能なストラテジストがやっていることは決定でなく設計であり、選択肢の中から選ぶのではなく自らデザインしている(p176)。戦略の核は状況の診断、診断で明らかになった課題に取り組む基本方針、基本方針に基づく一貫した行動である(p110)。戦略を立てるときには、「何をするか」と同じくらい「何をしないか」が重要なのである(p34)。
IKEAの戦略が紹介されている(p166)。先日(3/15)それに触れた折は孫引きだったので原典の本書を借りて来て読んだ。かなり良い本だと思う。
# 天国でまた会おう(サイト内)。NVIDIA(p296)。Ivy Lee Method