見残しの塔
- 2022/04/22 06:34
- カテゴリー:読み物
師匠は、古い書物と同じだ。大工の家には、技を伝える書きものは何もない。息子や弟子に口移しで伝わるだけだ。常に話し合わねばならん。遠慮せず師匠にものを言わねばならぬ。新しい言葉で、古い書物を変えていかねばならぬ。
久木綾子著「見残しの塔-周防国五重塔縁起」(新宿書房、2008年)から(p152)。宮大工の物語とは知らずに読んだ。香積寺の五重塔を建てる。その寺は、今、瑠璃光寺になっている。
何年か前にこの塔を訪ねた。羽田-宇部、往復JAL便で。「三日間晴れ。1) 錦帯橋、安芸の宮島、広島お好み村、宇品泊。2) 平和記念公園、津和野、萩城下、反射炉、萩泊。3) 松下村塾、津和野、西周旧宅、瑠璃光寺五重塔。往きの便で、副総理の姿を見かけた」(「中国地方旅行、17年5月」2017/05/27 07:24)
Wikipediaによると、国宝の五重塔は11ある。瑠璃光寺を訪ね、「見残し」は、海住山寺と明王院、2つとなった。重文は14。こちらは佐渡の妙宣寺など5つ残している。これから先いくつ訪ねることができるだろうか。