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2022年04月24日の記事は以下のとおりです。

判断、決断、英断

ロッテの佐々木朗希投手が、10日のオリックス戦でプロ野球史上16人目となる完全試合を達成した。17日の日本ハム戦も8回までパーフェクトに抑えたが、9回のマウンドには上がらず交代。あわや二試合連続の完全試合かという怪物ぶりを見せつけた。

彼の快投を一般紙の社説が採り上げた。スポーツ紙ではない。在京六紙だ。それも六紙の内5紙までが書いた。ちょっと驚いた。この国は平和だ、つくづくそう思う。

本人の才能や努力を称えるだけではない。各紙とも、周囲の育成法に触れている。大船渡高校の国保陽平監督は、県大会決勝で「故障回避のため佐々木を試合に出さず、甲子園出場を逃した」。入団したロッテも「肉体強化に専念させ」「大器を」「温存」。「高校で、プロで、周囲が結果を急がず、逸材を壊さず、大事に育てた末の快挙」(産4/12)と。

三つの言葉が登場する。判断、決断、そして英断だ。たまたま出揃った。

それまで「4試合で400球以上を投げていた」「監督は、壊れる可能性が高いと判断し、起用を見送った」(毎4/16)。これ以上投げるとどうなるか監督には判った。データや状況が一つの結末を示すなら「判断」はさほど難しくない。

「監督の決断は社会の大きな話題となった」(朝4/12)。監督は、彼を外すことは決めてもなお色々悩んだに違いない。何せ甲子園が遠退くのだ。皆の将来のことを考えたろう。白黒判らないが決めねばならない。「決断」の時だ。

結果、甲子園出場を逃したが「今となっては英断だったと言えるだろう」(東4/12)。球界の新星は順調に育ちつつある。監督は今の姿を、予見したわけじゃないだろうが、大いに期待して決断した。結果は吉。決断は「英断」となった。

こういうコメントがある。「コロナ禍で無観客や入場者の制限が続いたプロ野球界が活気を取り戻す起爆剤になる」(読4/19)。球界や、スポンサー、メディアなど関係者にとって希望の星だ。新聞が「英断」だったと言いたい気持ちはよく判る。

その読売の社説は、他紙より一週遅れて出た。ジャイアンツの話じゃないので傍観かと思いきや少し遅れただけ。それどころか、「プロ野球界が活気を取り戻す」云々と、全体へ目配りして懐の深さを示す。さすが球界の盟主と呼ばれるだけのことはある。

さて、4/18週の六紙社説で話題になったのは、ウクライナ情勢や、G20財務相会議、ワクチン4回目、中国ゼロコロナ、円安の進行、旭川の中2いじめ認定、決算短信一本化、香港行政長官、韓国訪日団、自民の安保提言、夏の参院選などだった。

六紙社説、大延長去就U-571リーダーの条件(いずれもサイト内)。ロッテ佐々木朗希 次の登板は24日オリックス戦 監督が明らかに(4/22)

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