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キーワード「足立巻一」の検索結果は以下のとおりです。

過去をもつ人

  • 2021/05/25 06:29
  • カテゴリー:読み物

時の流れが、はやい。すぐ昔のことになっていく。過ぎ去ったものが厚みをまし、世界をつくりつづける。過去の新しい見方、読み方も必要になるだろう。

荒川洋治著「過去をもつ人」(みすず書房、2016年)、あとがきから(p223)。

「漠然とでも全体をとらえられるかどうかにかかる。おおまかな風景を、大きな袋に入れる。それが果たせるかどうかに尽きる」(同所収「銅のしずく」から、p83)

「この日本に、このような著作が存在すること。それを知るしあわせを読む人は感じることだろう」(同所収「雨の中の道」から、p216)。足立巻一著「やちまた」のことを言っている。

足立巻一(サイト内検索)。「天気予報の都市」p205。中野重治、井伏鱒二、丹羽文雄、林芙美子、伊藤整、石川達三、高見順、太宰治、三島由紀夫、黒島伝治、木山捷平、深沢七郎、長谷川四郎、尾崎翠、耕治人

愛読書十選 (3)

  • 2021/05/21 06:00
  • カテゴリー:読み物

その3は「作家十選」。没年の昇順。

  • 中島敦(1909-1942)
  • 久生十蘭(1902-1957)
  • 広瀬正(1924-1972)
  • 新田次郎(1912-1980)
  • 足立巻一(1913-1985)
  • 山際淳司(1948-1995)
  • 藤沢周平(1927-1997)
  • 山田風太郎(1922-2001)
  • A・J・クィネル(1940-2005)
  • 井上ひさし(1934-2010)

愛読書十選(サイト内)。山下洋輔、逢坂剛、中島義道、原尞、沢木耕太郎、北村薫、ケン・フォレット、高村薫、東野圭吾、三品和弘。敬称略

同い年事典

  • 2021/04/21 06:41
  • カテゴリー:読み物

二人は人生の旬が異なる時期にやってきたため、「同い年」には見えないのだ。

二人とは、1909(明治42)年に生まれた、太宰治と松本清張のことを言っている。太宰治は若い頃から書き38歳で他界。一方、松本清張は41歳で小説家人生を始めた。黒川祥子著「同い年事典」(新潮新書、2009年)から(p3)。

同い年に見えないのは、1913(大正2)年生まれの二人もそうだろうか、織田作之助と足立巻一。オダサクは26歳の時に「夫婦善哉」を発表し33歳で没した。足立の評伝三部作など代表的な諸作は60歳過ぎてからだ。75年に「やちまた」で芸術選奨文部大臣賞を受賞、85年に72歳で没した。

足立巻一(サイト内検索)。太宰治 (1909-48)、松本清張 (1909-92)、織田作之助 (1913-47)、足立巻一 (1913-85)

われにやさしき人多かりき

  • 2021/04/13 06:51
  • カテゴリー:読み物

〈僕はねぇ、小説書きたかったんやけど、あれは時間かかるよってな。僕は貧乏やったから時間ないよって、詩ィにした〉やわらかな大阪弁で、その率直さが若者たちの胸に沁みた。貧しいのは当時、みな、そうであった。

足立巻一の言葉を紹介している。引用は、田辺聖子著「われにやさしき人多かりき-わたしの文学人生」(集英社、2011年)から(p12)。著者は、昭和30、31年頃、大阪文学学校に通い足立講師のクラスで小説や詩を学んだ。「詩人の狷介さはなく、優しかった」と書いている。

「詩ィ」。おれも普段そう言う。カナで一字の単語(名詞)の場合、母音が伸びることがよくある。手ェ、歯ァ、木ィ、目ェ、火ィ、戸ォ、酢ゥ、血ィ、根ェ、などなど。関東出身の家人にはだいぶ違和感があるようだ。

足立巻一(サイト内検索)。大阪文学学校|Wikipedia

Re: 石の星座

  • 2021/03/16 06:49
  • カテゴリー:読み物

その人の一生の事歴をたどって墓前に立つと、いかにも墓がその人の生涯にぴったりしているという感銘を受けることが多い。あるいは逆には墓を知って、その人の生涯を考え直すということもある。わたしは墓に、霊魂が眠っているとは信じない。しかし、墓にはその人の全体像が凝縮していると思われることが多く、それで墓めぐりをするのである。墓はたいてい石を用いて作られている。石たちの造形は、そこに完結した人の生涯を象徴するかのようである。

「富本憲吉の遺言」は、冒頭、墓めぐりの小見出しで始まる。足立巻一著「石の星座」(編集工房ノア、1983年)から(p138)。「富本~」の初出は1974年9月。

本書で著者は、富本憲吉のほか、富岡鉄斎、村上華岳、三好好太郎、佐伯祐三、小出楢重、吉原治良らの生涯をたどり墓を訪ねる(1973-75年)。墓石の写真が掲載され、一風変わった評伝になっている。

いつだったか、先祖の墓碑を調べたことがあった。5代前まで遡ることができる。おそらく分家の始まりだろう、その戒名は、だいぶ摩耗しているけれど判読可能。没年の年号は文久と読める。俗名はわからない。特に言い伝えもなく、「その人の生涯を考え」ようにも想像が及ばない。墓石に刻まれた文字を見て頭に浮かぶことは、ああ幕末の頃を生きた方なんだな、ぐらいのことだ。

石の星座(サイト内)。石の宝殿(p171)

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