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キーワード「加賀恭一郎」の検索結果は以下のとおりです。

新参者

  • 2019/01/13 10:09
  • カテゴリー:読み物

かわいがることと大切にすることは違うんですよね。大切にするっていうのは、その子の将来のことまで考えて、その子にとって一番いい選択をし続けるってことなんだ。

東野圭吾著「新参者」(講談社、09年)から(p341)。加賀恭一郎シリーズ第8作(初出04年8月号-)。加賀が警視庁捜査一課から所轄(練馬署)へ異動になった理由が明かされる、ある裁判で「弁護側の情状証人」になったことがきっかけだったと。おそらく、シリーズ第2作「眠りの森」に登場する浅岡未緒が法廷で裁かれる際に証人に立ったのだろう。この第8作で、加賀は、練馬署から日本橋署へ移って来たばかりで、6月に起きた小伝馬町での殺人事件を担当する。階級は警部補。

私が彼を殺した

  • 2019/01/10 06:41
  • カテゴリー:読み物

覚えておいてください。警察は質問には答えません。ただ一方的に質問するだけです

東野圭吾著「私が彼を殺した」(講談社文庫、02年)から(p227)。加賀恭一郎シリーズ第5作(初出97年9月号-、刊行99年)、この中で、加賀の所属は、練馬警察署。年齢について自身が「三十過ぎ」と述べている(p321)。なお、登場人物が買い求める M・クライトン著「ディスクロージャー」文庫上下本は、97年4月刊。

ピルケースは、「当時の奥さんとペアで買ったもの」(p57)であり、「前に結婚していた頃の思い出の品」(p181)として段ボール箱に入っていた。そのことを加賀も知るに至る、「身元不明の指紋」(p431)を手がかりに前妻にたどりついたのだろう。動機を確かめるかのような「ストレートな質問」(p321)、既にその段階で加賀は真犯人の目星を得ていたと見て良さそうだ。メモ、「ポケットに入れて」(p148)。

嘘をもうひとつだけ

  • 2019/01/02 12:39
  • カテゴリー:読み物

嘘を隠すには、もっと大きな嘘が必要になる

東野圭吾著「嘘をもうひとつだけ」(講談社文庫、03年)から(p51)。加賀恭一郎シリーズ第6作は短編集(初出96-99年)。加賀の所属は練馬警察署。年齢は30代前半と思わせる記載がある(p111、174)。

悪意

  • 2018/12/27 07:20
  • カテゴリー:読み物

おまえには作家になる才能はあると思うよ。だけどそのことと、作家になれるかどうかってことは別だ。もう一ついうなら、売れる作家になれるかどうかってことも才能とは関係ない。そこまで行くには、特別な運ってものが必要なんだ。これは幻みたいなものでね、誰もが掴もうとするが、絶対に思い通りにはならない

東野圭吾著「悪意」(双葉社、96年)から(p196)。加賀恭一郎シリーズ第4作(初出95年8月-、96年9月刊)、この中で加賀は、依然、警視庁捜査一課の刑事だ。前作の第3作(96年6月刊)で練馬署所属だった。刊行の順が逆になったのだろう。

加賀のおおよその年齢が判る。中学の社会科教師として「新卒で赴任」したものの、「二年で教鞭を捨てる」(p28)、それが「十年前」(p122)のこと。単純に計算すると、大学四年卒22歳に12年を加えて34歳となる。パソコン通信で原稿をメール送信する話が出て来るこの第4作は、90年代前半の設定だろうか。ならば、加賀は、1960年前後の生まれのはず。なお、第2作「眠りの森」(89年刊)では、「三十前後に見え」るとある(p15)。

どちらかが彼女を殺した

  • 2018/12/24 23:40
  • カテゴリー:読み物

殺人事件は日常茶飯事だが、時刻表トリックも密室もなく、ダイイングメッセージもない。そして現場は孤島でも幻想的な洋館でもなく、生活感溢れる安アパートや路上だ。動機といえば殆どの場合が、「思わずカッとなって」である。それが現実なのだ。

とあるのは、誰かや何かに対する当て擦りか皮肉だろうか。東野圭吾著「どちらかが彼女を殺した」(講談社ノベルス、96年)から(p160)。加賀恭一郎シリーズ第3作、加賀は本庁ではなく所轄の練馬警察署にいる。

容疑者は二人。謎解きはされず、読者も推理に参加する。実際のところ、読み終えて、男と女どちらが犯人か判然としなかった。今一度ぱらぱらと拾い読みして、加賀が言う「破壊」(p142、244)が重要な意味を持っていることに気付いた。被害者がかつて開けた封筒、現場に残された粉薬の小さな袋二つ(指紋の偽装あり)、そして、もう一つ、薔薇の絵が描かれたゴミ箱に捨てられた薬の袋、各々の破り方を加賀は比べた。それによって、事件は自殺ではなく他殺であることを、そして、それを実行した犯人を、彼は知った。なるほど。それならば、犯人はこっちだ、とおれも確信が持てた。

# 眠れる森の美女(p225)

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